Szymon Mika[シモン・ミカ]現代のジャズギタリスト紹介

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大阪のギター教室[大倉ギター教室]代表の大倉甲です。

今回紹介するジャズギタリストは、まだまだ知名度も低く情報が少ないギタリスト、Szymon Mika[シモン・ミカ]です。

私自身もYouTubeで偶然見つけたギタリストです。
これから大注目です。

1991年生まれのポーランドのジャズギタリスト。
アヴィシャイ・コーエン、カート・ローゼンウィンケル、デイブ・ホランド、マーク・ターナー、ジョシュア・レッドマンら、そうそうたる面々と共演しているようです。

大倉甲

彼の魅力はなんと言ってもその音色と現代的なフレージングです。

具体的に挙げると、音域の幅の大きいフレーズオープントライアド、そして美しい音色が特徴です。

30秒でわかる結論

シモン・ミカの特徴は、音域の幅の大きいフレーズ、オープントライアド、そして美しい音色です。音色の核はAvalanche Run。先頭にグラフィックEQを置き、空間系は薄め——派手にエフェクトをかけずに、現代的な音を出しています。

持ち帰る練習は3つ。①オープントライアドの響きを取り入れる ②EQを頭に置き、RATを歪ませずにブースター代わりに使う音作り ③大きく振り抜く、脱力したピッキング。あわせて、動画の演奏を自分で耳コピすること。逆に、ペダルを全部そろえる必要はありません——ピアノとのデュオでは、Avalanche Run 1台だけで演奏しています。

目次

Szymon Mikaの機材紹介

※機材は2023年当時、分かる範囲の情報です。

あまり情報がないギタリストなので、不確実な物もあるかもしれませんが、わかる範囲で紹介します。

使用ギター、Schottmueller [スコットミュラー]

Lage Lundと同じく、ドイツのギター職人Schottmuellerのギターをメインで使用しています(→ Lage Lund [ラゲ・ルンド]現代のジャズギタリスト紹介)。
レコーディングでは、生音をマイクで録り、アンプの音とミックスしています。

このほかにも、[Levin]のアーチトップギターも使用しています。

Szymon Mikaの使用エフェクター

残念ながら綺麗にボード全体が写っている物がなかったので、判別できた物のみになります。

EARTHQUAKER DEVICES / Avalanche Run

サウンドの核となっているペダルです。
これだけ繋いで演奏している動画も確認できました。
しかし、このリバーブ、ディレイはジャズギタリストに人気ですね。
最近のギタリストの足元に、結構な確率で鎮座しています(→ EarthQuaker Devices Avalanche Run レビュー|ジャズ定番の2in1ディレイ&リバーブ【弱点も正直に】)。

MXR / 10 Band Graphic EQ

これもジャズギタリストに人気です。その時によって微妙に違いはありますが、ほぼ先頭に繋いでいます。
細かい調整をピンポイントで行えるのが、使いやすさのポイントだと思います。

STRYMON / El Capistan

定番のテープエコーです。彼の場合、Avalanche Runをメインにしつつ、併用しているようです。
2個掛けしているのか、使用方法はわからないです。あまり派手にエフェクトをかけるタイプのギタリストではないので、かなり薄めの使用だと思います。

PROCO / RAT2

RAT1、2のどちらかは不明です。音的にはRAT1っぽいのですが、情報がありません。
LEDを青色に改造していて、常時オンでクリーンブースター、EQ的に使用しています(→ ジャズギタリスト的RATのレビュー、使い方、MOD等【2026年版】)。

RATは、ジャズのギタリストが本当によく使う歪みです。

「定番としたらProCo RAT。カート・ローゼンウィンケル、昔はギラッド・ヘクセルマンも、ラゲ・ルンドも、ロベン・フォードも、いまだとシモン・ミカも使っている。それぐらいジャズ系の人では定番の歪みです。」

── 大倉(講師歴20年)

その他のエフェクター

ルーパー、ボリュームペダルをよく使用していますが、メーカーは不明です(→ ルーパーエフェクターのおすすめと選び方|初心者はBOSS RC-1一択の理由ボリュームペダルの選び方|音痩せ・インピーダンス・おすすめ機種を現役プロが解説)。
ステージによっては、BOSSのオクターバーOC-3やアンビエント系のペダルも多用しています(OC-3と同じく、効かせる音域を指定できるOC-5のレビュー → BOSS OC-5 レビュー|オクターバーが“ベース代わり”になる唯一の理由)。

使用ピック

大倉甲

ダンドレアのProPlecを使用しているっぽいです

これも確認は取れていないですが、ピックの色合い、形状、音色からして、おそらくダンドレアのProPlecだと思います。
ピッキングフォームは、主に大きくすばやく振り抜くスタイルです。相当脱力しています。正確無比なピッキングも特徴で、ピッキングの精度はかなりの物です(ピック選びは → ジャズに合うピックの選び方|悩み別おすすめと弾き方の落とし穴)。

Szymon Mikaの動画

まずはギタートリオでの演奏で、スタンダードナンバーのCon Almaです。
音色、リズム、フレージング、どれをとってもかっこいいです。

ピアノとのデュオでの演奏です。

ケーブルはVovox、エフェクターはAvalanche Runのみでのストレートな演奏です。

このギタリストから学べること・練習すること

① オープントライアドと、音域の幅の大きいフレーズ

彼のフレーズは音域の幅が大きく、オープントライアドの響きがよく出てきます。オープントライアドは三和音を開いて弾く形なので、1つの和音の中だけでも音域が大きく広がります。押さえ方そのものは難しくないので、まずは響きを試してみてください(→ オープントライアド|三和音を”開いて”弾く、ソロとコードワークの新しい響き)。

② 音色は「足す」より「整える」

彼のサウンドの核はAvalanche Run。先頭にはグラフィックEQを繋いでいます。RATも歪ませるためではなく、常時オンでクリーンブースター・EQ的に使っています。空間系も薄め。派手なエフェクトではなく、楽器の音を整える方向の音作りです。RATをブースター的に使う方法はジャズギタリスト的RATのレビュー、使い方、MOD等【2026年版】で、ディレイとリバーブはEarthQuaker Devices Avalanche Run レビュー|ジャズ定番の2in1ディレイ&リバーブ【弱点も正直に】で詳しく書いています。

③ 脱力して、大きく振り抜くピッキング

彼のピッキングは、大きくすばやく振り抜くスタイルで、相当脱力しています。それでいて精度がかなり高い。力を抜いたまま正確に弾けるフォームは、基礎の段階から作っておくのが近道です(→ 基礎まとめ|フォーム・ピッキング・セッティング)。

④ 動画の演奏を耳コピする

まだ情報が少ないギタリストなので、譜面を探すより、動画の演奏を自分で耳コピするのがいちばんの近道です。トリオの「Con Alma」は、音色・リズム・フレージングのどれをとってもお手本になります。オープントライアドや、音域を大きく使うフレーズがどこに出てくるか、耳で探してみてください。1小節をリピートして音を探すところから始めてみてください(→ 耳コピの運用|何を・どうコピーするか)。

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