ジャズギタリスト的RATのレビュー、使い方、MOD等

ジャズギタリストにも使用者が多いRAT4種類比較しました。

何台かまとめて手元にあったので記事にしてみました。

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目次

Ratレビュー

色んな種類のRatを一度に引き比べました。

友人の物も含まれているので全て所有しているわけではないです。

今回チェックしたRatの種類は

  • Rat2 90年代製(USA製)
  • Rat2 87年製(初年度)
  • Rat Large Box Reissue 90年代前半
  • Deucetone RAT(現行品)

になります。

詳しいラットの種類については代理店のページに公式としてまとめられているので参考にしてください。

Rat2 90年代製(USA製)のレビュー

今回比較した物の中では一番現行の物に近く、つまみの追従性がいいです。

初年度の個体に比べて音が綺麗な感じにまとまっています。

ゲイン低めでは少し使いずらく歪み始めるのが早い印象です。

Rat2 87年製(初年度)のレビュー

Rat2の発売時期は88年なのですが、Ratの年代はポッドの製造年で判断するようなので、それに準じて87年の物と記載しています。

ゲインを上げた状態では使い辛い歪みなのですが、クリーンブーストとして使用すると至高の音色です。

いい感じにMidが持ち上がり、音に汚れ感が足される感じです。

フルアコとの相性抜群でした。

Rat Large Box Reissueのレビュー

一番ゲインが低くいい感じでした。繋ぐだけでいい感じに劣化し高域を抑えてくれます。

現在新品では手に入らないですがReissueの中古だと2万円強で流通しています。

個人的にはこれが一番気に入りました。

Deucetone RATのレビュー

Ratが2台入ってる機種になります。

現行の機種なので入手も容易だと思います。

ただ個人的には好みではなかったです。

3モードの切り替えスイッチがついているのですが、どのモードも基本gainが高めに設定されていて個人的には使いにくかったです。

proco rat 使用アーティスト(ジャズギタリスト)

ロック系のミュージシャンはここでは割愛して主にジャズ系のギタリストの絞って紹介します。

主にはクリーンブースター(EQ的)な使い方と普通に歪み物としての使い方に分かれます。

Kurt Rosenwinkel

主に歪ものとして使用し、ゲイン量は結構多いめです。

彼の場合は頻繁にエフェクターを入れ替えるため使用したり、しなかったりしています。

セッション的な演奏でよく使用している印象があります。

Lage Lund

歪まないように改造した物を使用しており本人もEQとして使用しているとインタビューで答えていました。

最近では使用はしていないようです。

John Scofield

トレードマークの335とRat、Voxのアンプを中心に音作りをしています。

Ratのセッティングは基本しっかり歪ましてます。

ギター本体のボリュームの調整と指先のタッチでクリーントーンまでカバーしています。

Szymon Mika

個人的に大好きな今後大注目のギタリストです。音色が美しいので必聴です。

彼もRatをクリーンブースターとして使用しています。

あまり情報のあるギタリストではないのですが、Rat2が常時onになっています。恐らく80年代の初期の物を使用していると思います。

proco rat2 ブースター、 音作り

ジャズ系のギタリストのセッティングについて書いています。

filterのつまみ

通常のトーンに該当するつまみです。

通常は右に回すと音が明るくなるのですが、Ratは反対になっていて左方向に回すと音が明るくなります。

ブースター、EQとしての音作り

Gainのつまみを歪むギリギリに設定します。

モデル、機種、使用ギターによって歪み始める位置が変わるので結構シビアなセッティングが必要です。

Filterのつまみは任意の位置ですが3時以降にセッティングされている事が多いです。

歪み物としての音作り

ゲインを12時位に設定します。

これ以上Gainをあげると音が潰れてしまい扱うのが難しくなります。

Ratの電源の問題

現行のモデルでは通常の2.1mmのDCケーブルが使用できますが、少し前の物では変換ケーブルが必要になります。

必要なケーブルはミニピンの電源ケーブルです。

2022年現在のRatの中古相場

現行のRAT2の新品価格が1万円前後です。

Rat2は87年製造の物で3.5万円位で取引されています。

Rat Large Boxの初期の物は10万円を超える金額で取引されています。

ちなみに90年代に再販されたLarge Box Reissueは2万円位なので狙い所だと思います。

Ratの自作

エフェクターの自作派の人にもよく作られています。

自作するにも部品点数がそんなに多くなく初心者にもおすすめです。

以前自作した事もあるのですが、実際作ってみると本物以上に気に入る場合が多いです。

オペアンプの選定等突き詰めると、奥が深くまさに沼です。

Rat2のMod(改造)について

よく行われるおすすめのModについて少し紹介したいと思います。

Led交換

少し古い物だと電源のLedが暗い事がよくあります。

Ledを交換するだけで改善されることが多いです。

他のエフェクターでも有効な方法なので、視認性に問題がある場合は試してみましょう。

クリーンラット化、クリッピングの変更

ラットの基盤上にあるクリッピングダイオードを除去します。

これだけでクリーントーンが得意なラットになります。

ちなみにLage lundはこの改造をしています。

クリッピングダイオードの種類を変えるだけも随分と印象が変わるので試してみる価値はあります。

定番の改造ラットでクリッピングダイオードをミニスイッチで選択できるようになっている物もあります。

トゥルーバイパスへの改造

基本はバッファードバイパスになっています。

通すだけで音が変わるので気になる人にはおすすめの改造です。

電源部分の改造(Mod)

Ratの電源回路は電気的に解析するとおかしい所があるそうなので改善すると電源ノイズが劇的に減ります。(回路を大幅に触る為素人は手を出さない方が無難です。)

電源部分の本題は旧型限定で、ミニピンの電源接続部をよくある2.1mmのジャックに交換する改造です。現状ほとんどの製品がこの2.1mmのジャックを採用しているので他のエフェクターとの取り回しが良くなります。

あくまでも改造は自己責任でお願いします。

自信のない人は専門家に依頼しましょう。

Ratの相場

現在新品のRAT2は1万円程度で販売されています。

主な機種の中古相場です。
状態や市場の状況によりかなりの値幅がありますので参考程度にして下さい。

  • 現行のRat2
    5000〜8000円
  • USA製RAT2
    20000〜30000円
  • 80年代RAT2
    35000〜40000円
  • large box(RAT1)
    120000〜150000円
  • large box reissue
    20000〜25000円

大倉ギター教室ではレッスン生を随時募集しています。

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