リバーブには Hall(ホール)・Plate(プレート)・Spring(スプリング)・Room(ルーム)・Shimmer(シマー)・Cloud(クラウド) など、いくつもの“種類(モード)”があります。「多すぎて分からない」という人へ――まずこの違いを押さえれば、機種選びも音作りも一気にラクになります。結論から言うと、普段使いは Plate か Hall、飛び道具が Shimmer/Cloud。とくにプレートが一番ジャズっぽい響きです。
| 種類 | キャラクター | 向いている場面 |
|---|---|---|
| Spring | バネの揺れた質感・Fender系 | カッティング・ヴィンテージ感 |
| Hall | 奥行き・長い残響 | バラード・ソロを広げる |
| Room | 短め・部屋鳴り | 軽く湿らせたいとき |
| Plate | 滑らか・密度が濃い | ジャズの普段使い(本命) |
| Shimmer | オクターブ重ね・シンセ的 | ピンポイントの飛び道具 |
| Cloud | アンビエンス・人工的な広がり | ソロギター・雰囲気作り |
Spring(スプリング)=いちばんオーソドックス
バネ(スプリング)の振動を使ったリバーブで、Fenderアンプでおなじみの“揺れた”質感。アンプを軽く動かすと「ガシャーン」と鳴るのがこのバネの音です。ギターアンプっぽい音を狙うならまずこれ。当教室の大倉もカッティング系では好んでスプリングを使います。近年のトランジスタアンプには、プレート系が内蔵されていることもあります。
Hall(ホール)と Room(ルーム)=空間の大小
Hall は大きなホールで弾いているような、奥行きがあって残響(ディケイ)が長い響き。バラードやソロを広げたいときの万能タイプです。Room はその“小さい版”で、部屋鳴り程度の短い残響。両者はパラメータ違いで地続きで、ホールを小さくしていくとルームに近づきます。軽く湿らせたいだけなら Room が自然です。
Plate(プレート)=いちばんジャズっぽい本命
もとは大きな鉄板にスピーカーの音を当て、その反響を録音したもの。鉄板のサイズや厚みで音が変わります。滑らかで密度のある響きで、スプリング/プレート/ホールの中でいちばんジャズっぽい――大倉が普段いちばんよく使うのもプレートです。普段の演奏はプレートかホールでほぼ十分。
プロのコツ:薄くモジュレーションを足す
プレートにごく薄くモジュレーションを掛けると、本物のプレートのような“生々しい揺らぎ”が出ます。実機も音がわずかに揺れるので、それを再現してあげるイメージです。
Shimmer(シマー)と Cloud(クラウド)=アンビエンス系の飛び道具
Shimmer はオクターブ上などの音を重ねて、雲のように広がる幻想的な響き。Cloud はさらにアンビエンス(人工的な広がり)に振った独特の質感です。どちらも常用ではなくピンポイントで使うのがコツ。大倉はシマーよりクラウド派で、ソロギターやバラードで“いい雰囲気”を出したいときに効果的に使います。
どの機種にどのモードがある?
- Strymon Flint:Hall/Plate/Spring の定番3モード。普段使いに十分。→ レビュー
- Strymon blueSky:Plate/Room/Spring + モジュレーション・シマー。明るめ・きらびやか。
- Strymon BigSky MX:Hall/Plate/Spring に加え Shimmer/Cloud/IR など多数。全部入りで多彩。→ レビュー
👉 機種ごとの違い・比較は → Strymonリバーブ徹底比較/選び方の全体像は → リバーブの選び方完全ガイド
よくある質問(FAQ)
Q. ジャズにいちばん合うリバーブの種類は?
A. Plate(プレート)です。滑らかで密度があり、クリーントーンに馴染みます。次点で Hall。まずはこの2つを覚えれば普段使いは十分です。
Q. Hall と Room の違いは?
A. 空間の大小の違いです。Hall は奥行きがあり残響が長く、Room はその小さい版で短め。ホールを小さくするとルームに近づきます。
Q. シマーとクラウドはどう使う?
A. どちらもアンビエンス系の飛び道具で、常用ではなくピンポイントで。ソロギターやバラードで雰囲気を出したいときに効果的です。
Q. プレートを“生々しく”するコツは?
A. ごく薄くモジュレーションを足すと、本物のプレートのような揺らぎが出ます。実機もわずかに音が揺れるためです。