コンディミを使用したドミナントリック

このリックで、こうなれます(30秒で結論)

  • ドミナント7thで使えるコンディミ(コンビネーションオブディミニッシュ)のリックを、シンプルな形で1本、指に入れられます。
  • その1本を、D7・F7・A♭7・B7 の4つのコードで使い回せます(3フレット=短3度ずつずらすだけ)。
  • 3弦・2弦・5弦スタートの3ポジションから、弾く場所を選べます。
✗ 引き算(やらないこと):コンディミ・スケールの理論を“全部”理解してからにしよう、としないこと。この形1つ+「必ず次のコードへ解決する」だけ守れば、今日から鳴らせます。

まずはリックを聴いて・見てみよう

今回はコンディミ(コンビネーションオブディミニッシュ)を使用したフレーズの紹介です。コンディミの解説はここでは割愛しますが、弾きやすいシンプルなフレーズなので是非覚えて下さい。

1弦 6弦 1 D7 三弦スタート 7 8 6 7 6 8 7 5 2 Gm7 3
1弦 6弦 1 D7 二弦スタート 3 4 1 2 1 4 3 1 2 Gm7 3
1弦 6弦 1 D7 五弦スタート 5 6 3 4 3 6 5 3 2 Gm7 6

4つとも D7 の小節で動いて、必ず Gm7 に解決します。TABは上が1弦。

▶ 印刷用PDF(譜面・TAB)

フレーズのポイント

今回三か所のポジションを紹介しています。どれも似たような運指になるので覚えやすいです。

コンディミの特性上、同じフレーズを短三度ずつ上げて(三フレット上げる)使用することができます。

1弦 6弦 1 D7 短三度上から 6 7 4 5 4 7 6 4 2 Gm7 3

一つ覚えると複数のコードで使用できる、お得なフレーズになっています。

このフレーズはコードが [ D7 , F7 , A♭7 , B7 ] の時に使用できます。

是非試してみて下さい。

このリックの正体は「ディミニッシュ変換(dim変換)」

このリックは、教則でいう「ディミニッシュ変換(dim変換)」を”実際に鳴らせる形”にしたものです。ドミナント7th(ここではD7)のコードトーン付近から動き出し、規則的なディミニッシュの動きを通って、必ず次のコード——譜例ではGm7——へ解決する。この流れが、dim変換の考え方そのものです。

そしてコンディミは、12音を4等分したシンメトリー(3フレット=短3度ごとに同じ形が現れる)。だから、たった1つの形が D7・F7・A♭7・B7 の4つのドミナントで共通に使えます。「一つ覚えると複数のコードで使えるお得なフレーズ」の正体は、この対称性です。

大倉の断言:かならず次のコードに解決させる

必ず次のコードに解決することが必要です。まずはこれが重要です。

── 大倉(大倉ギター教室・講師歴20年)

▷ ディミニッシュ変換の理屈をゼロから(コンディミ・スケール/3度スタート/解決先の作り方):ディミニッシュ変換(dim変換)|7thの3度から弾く・必ず解決する

この「なぜその音でハマるのか」は、教室では今日から学べます → 体験レッスン

このリックで練習すること

① 度数・コードトーンの関係

4つの譜例は、いずれも D7 → Gm7(Gマイナーへ向かうドミナント・モーション)。D7の小節ではコンディミの音だけを規則的に通り、必ずGm7のコードトーンへ着地します。dim変換で学ぶ「必ず解決する」動きが、そのまま音になった形です。

どこから始めて、どこへ降りるか。4つの内訳です。

  • 三弦スタート・二弦スタート=ルートのレから。R・♭9・♯9・3rd・♯9・♭9・R・♭7 と動いて、Gm7の♭3(シ♭)に着地します。この2つは鳴っている音が同じで、押さえる場所だけが違います。
  • 五弦スタート=同じ並びを1オクターブ下で。着地も♭3(シ♭)です。
  • 短三度上から始めた形=♯9(ファ)から。♯9・3rd・♯11・5th・♯11・3rd・♯9・♭9 と動いて、Gm7の5度(レ)に着地します。

② 使い所

短3度サイクルの4つのドミナント7th(D7・F7・A♭7・B7)で共通に使えます。ただし——必ず解決先のコードを用意すること。まずはここが重要です(上の大倉の断言を参照)。

③ 変奏(バリエーション)

3ポジション(3弦・2弦・5弦スタート)+、それを短3度上へずらした版の合計4パターン。まずはワンポジションを固めてから、慣れたら3フレットずらしに広げてください(3フレットずらしは常に使えますが、運指が難しく、とっさには出にくい=優先度は後回しで大丈夫です)。短三度上の形は、D7側の8音がそのまま3フレット上にずれた同じ形です。ただし着地だけは3フレット上げません——上げるとGm7に無い音になってしまうので、5度のレに降ります。

大倉のことば:コンディミは 1音半ずつ・3フレットずつ変化する、めちゃくちゃ規則的なスケール。こういう人工的なスケールを練習する時は、ランダムに弾かないこと。規則的なフレーズで弾く方が、結果的に良くなることが多いです。── 大倉(講師歴20年)

🎸 練習の進め方(1メニュー)

バッキング(またはD7→Gm7のループ)を流し、D7の箇所では必ずこのリックを入れる縛りで反復します。まずはワンポジションで、リズムを揃えて。手が覚えたら、他のポジション・短3度上へ広げます。指板の場所を覚えるより先に、「解決までを1つの動き」として通すのがコツです。

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