ギタースタンドの選び方|タイプ別おすすめとラッカー塗装の焼け対策

ギターを買うと必ず必要になるのがギタースタンド。種類がいくつかあって、用途や環境で使い分けると快適です。そして地味だけど一番大事なのが、ラッカー塗装のギターを置くときの「塗装焼け」対策。ここを知らないと、お気に入りのギターの塗装を傷めてしまうことがあります。

この記事では、ギタースタンドのタイプ別の特徴・選び方・ラッカー塗装の注意点・普段の置き方を、20年教えてきたジャズギター講師がまとめます。まずは結論から。

30秒の結論

  • 最初の1本は一般的なスタンドでOK。ギターが当たる部分にクッションありのタイプを選ぶと安定して安心です。
  • 安定感を求めるなら吊り下げ(首掛け)式がおすすめ。ネックで支えるのでぐらつきにくく、変形ギターにも対応します。
  • ラッカー塗装のギターは要注意。スタンドのゴムと化学反応して塗装が溶けることがあります。Hercules(対策済み)を使うか、通常のゴムには包帯を巻くと安心。
  • 普段は出しっぱなしがおすすめ。すぐ手に取れる環境のほうが練習が続きます。
タイプ こんな人に
一般的なスタンド 最初の1本に。まず間違いない定番(クッションあり推奨)
吊り下げ(首掛け)式 安定感重視・変形ギター(普段置きにおすすめ)
携帯用(折りたたみ) ライブ・外出に持ち運びたい人(やや不安定)
複数本スタンド 何本も所有している人(3/5/7本)
壁掛け 飾りたい・床を占有したくない人(壁に穴が必要)
目次

一般的なギタースタンド(最初の1本はこれ)

一般的なギタースタンド(床置き・三脚型)

一番よくあるスタンドです。まずはこれを購入すれば間違いありません。たまに楽器屋さんで、中古品が店頭に100円くらいで投げ売りされていることもあります。

このスタンドは大きく2種類あり、ギターが当たる部分に「クッションあり」「クッションなし」があります。クッションがないからキズがつきやすい、という経験は特にないのですが、ちょっと値段は上がるものの「クッションあり」がおすすめ。クッションありのほうが、ギターを置いたときに安定するので、私自身もクッションありを使っています。

吊り下げ(首掛け)式:安定感ならこれ

吊り下げ(首掛け)式ギタースタンド

ギター本体の下は空中に浮いた状態で、ネックだけでギターを支えるスタンドです。普通のスタンドよりしっかりしたものが多く、その分値段も張ります。ライブハウスやリハーサルスタジオでよく見かけるのは、おそらく耐久性が高いから。変形ギターなど普通のスタンドが使えないギターは、このタイプを選んでください

私が普段の置き方としておすすめしたいのも、この首掛けタイプです。ギターへの負担というより、何より安定感が高いのが理由。倒れにくいので、出しっぱなしにしておくのにも向いています。

その他のタイプ(携帯用・複数本・簡易型・壁掛け)

携帯用スタンド(折りたたみ)

折りたたみ式の携帯用ギタースタンド

小型の折りたためるタイプ。ネックを支えずギターの下部で支える構造なので、やや不安定になりやすい点に注意しましょう。ライブや外出で持ち運びたいときに便利です。

複数本スタンド

複数のギターやベースをまとめてかけておけるスタンドです。3本・5本・7本のタイプが多いので、必要なら入手しましょう。たくさんの楽器を持っている人には非常に便利です。

簡易型スタンド(机の端に置くタイプ)

机の端に取り付ける簡易型ギタースタンド

机の端っこに置いて(取り付けて)使うタイプ。安定感はかなり悪いので、目の届く範囲で使いましょう。アイデアはとても良く、面白い商品です。

壁掛けスタンド

壁掛け式ギターハンガー

楽器屋さんやライブバーでよく使われています。壁に穴を開けてビスで固定しないといけないので、住宅環境によって使えるかどうかが分かれます。使用感は……普通です(笑)。飾って見せたい人や、床を占有したくない人に向いています。

要注意:ラッカー塗装の「焼け」とゴム対策

スタンド選びで一番気をつけたいのが、ラッカー塗装のギターは、スタンドのゴムと化学反応して塗装が溶ける(変色・べたつく)ことがあるという点です。長時間ゴムが触れたままだと、その部分の塗装が傷んでしまいます。

私の対策(トラブルゼロです)

  • Hercules(ハーキュレス)のスタンドを使う。Hercules のゴムは塗装対策がされているもので、私はそのまま使っていてトラブルが起きたことはありません。
  • 通常のゴムのスタンドには包帯を巻く。ゴムが直接ギターに触れないよう、ゴム部分に包帯を巻いて使っています。巻きやすく、これでトラブルはゼロです。

ポリ塗装(ポリウレタン・ポリエステル)のギターはそこまで神経質にならなくて大丈夫ですが、ビンテージや高級フルアコなどラッカー塗装の楽器を持っている人は、必ず対策してください。

普段は「出しっぱなし」がおすすめ

最後に置き方のコツを。普段のギターは、できれば出しっぱなしにしておくのがおすすめです。弾きたいと思ったときにすぐ手に取れる環境を作っておくと、それだけでコツコツ練習が続きます。毎回ケースから出すとなると、つい億劫になって弾かなくなりがち。

出しっぱなしにするなら、やはり倒れにくい吊り下げ(首掛け)タイプが安心です。ラッカー塗装の対策だけ済ませて、いつでも弾ける状態を作っておきましょう。チューナーやストラップなど他のアクセサリーは ギターアクセサリー完全ガイド にまとめています。

よくある質問(FAQ)

Q. ギタースタンドはどれを選べばいい?

A. 最初の1本は一般的なスタンド(クッションあり)でOKです。安定感を重視するなら、ネックで支える吊り下げ(首掛け)式がおすすめ。変形ギターは普通のスタンドが使えないので吊り下げ式を選びましょう。

Q. クッションあり/なしはどちらがいい?

A. クッションありがおすすめです。キズ防止というより、ギターを置いたときの安定感が高いのが理由。少し値段は上がりますが、その価値はあります。

Q. ラッカー塗装のギターでもスタンドに置いて大丈夫?

A. 注意が必要です。ラッカー塗装はスタンドのゴムと化学反応して塗装が溶けることがあります。ゴムが対策済みのHerculesを使うか、通常のスタンドならゴム部分に包帯を巻くと安心です。

Q. 普通のスタンドと吊り下げ(首掛け)式、どっちがいい?

A. 安定感を重視するなら吊り下げ(首掛け)式です。ネックで支えるので倒れにくく、出しっぱなしにも向きます。変形ギターは普通のスタンドが使えないため吊り下げ式一択です。手軽さやコスト重視なら一般的なスタンドで十分です。

Q. ギターは出しっぱなしでいい?ケースにしまうべき?

A. 普段は出しっぱなしがおすすめです。すぐ手に取れる環境のほうが練習が続きます。倒れにくい首掛けタイプに置き、ラッカー塗装の対策だけしておきましょう(長期保管や乾燥が心配な時期はケース+湿度調整剤が安心です)。

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