ペダルタイプのチューナーを探しているなら、まず候補に挙がるのが TC Electronic の PolyTune 3(ポリチューン3)。私自身もずっと前から導入していて、いまもボードの定番として使っています。高品質なバッファーを内蔵し、常時点灯もできる――ペダルチューナーとして必要な要素がきれいにまとまった一台です。
この記事では、PolyTune 3 の特徴・私の実際の使い方の設定・通常版と Mini の違い・どちらを選ぶべきかまで、現役プロが使い込んだ視点でまとめます。一番よく聞かれる「通常版と Mini、どっちがいいの?」にもはっきり答えます。
30秒の結論
- 良いところ:高品質バッファー(Bonafide Buffer)搭載/トゥルーバイパスとの切り替え可/常時点灯が可能/表示速度が速い/ディスプレイが見やすい。
- 改善してほしいところ(Mini):Mini は 440Hz 固定(キャリブレーション不可)/Mini は電池が使えず AC 電源のみ。
- 通常版と Mini で迷うなら、特にデメリットのない通常版がおすすめ(私は携帯性を優先して Mini を選びましたが、現在は通常版も併用しています)。
- クリップ型を探している人は おすすめのクリップチューナー へ(普段使いはクリップ、ボードに組むならこの PolyTune 3)。
| 項目 | PolyTune 3(通常) | PolyTune 3 Mini |
|---|---|---|
| 電源 | 電池/AC両対応 | AC電源のみ(電池不可) |
| キャリブレーション | 可能 | 440Hz 固定 |
| サイズ | 標準 | 小さい(省スペース) |
| バッファー・常時点灯 | あり | あり |
| こんな人に | 迷ったらこちら(万能) | ボードを少しでも小さくしたい人 |
ポリチューン3の特徴(一番は内蔵バッファー)
PolyTune 3 の最大の特徴は、高品質なバッファーが内蔵されていることです。しかもこのバッファーは、TC Electronic から単体でも販売されている Bonafide Buffer という評価の高いもの。ペダルチューナーは常にボードの先頭付近に置くことが多いので、ここに良いバッファーが入っているのは大きな利点です。
そのほか、トゥルーバイパスとバッファーを切り替えられる、常時点灯モードが使える、表示速度が速くディスプレイが見やすいと、ペダルチューナーに求める要素がしっかり揃っています。
使い方(私のおすすめ設定)
チューナーなので操作そのものに説明はほぼ要りません。ここでは、私が実際によく使っている設定を紹介します。
① バッファーはオン(接続はボードの先頭)
ギターから一番先頭に接続して、バッファーをオンで使っています。音質の劣化を防ぐためというより、主にインピーダンスの調整として使っているイメージです。長いケーブルや多くのエフェクターを通すと信号が弱りやすいので、先頭にバッファーを置くと音の出方が安定します。
② 常時点灯モード(便利だが注意点あり)
何かと便利なので常時点灯モードを使っています。ただしこのモードには一つデメリットがあって、フットスイッチを踏むとミュート状態になるのですが、常時点灯だと画面に変化がないため、今ミュートになっているのかどうかが分かりにくいのです。曲間で消音したいときなどは、この点だけ意識しておくと安心です。
ポリチューン3と Mini の違い(どっちを買う?)
同じようなものがサイズ違いであると、本当に悩みますよね。私自身も悩んだ末に Mini を選びましたが、まず違いを整理しておきます(上の比較表もあわせてどうぞ)。
- 電池の使用:通常版は電池・AC両対応ですが、Mini は AC アダプターのみ。電池で動かしたい人は通常版一択です。
- キャリブレーション(基準ピッチ):Mini は 440Hz 固定です。442Hz などに合わせたい場面がある人は通常版を選んでください(ジャズの現場では耳合わせが基本なので、固定でも困らないことは多いです)。
- サイズ:Mini はその名のとおり小さく、ボードの省スペースに有利です。
どっちがおすすめか。私は携帯性を重視して Mini にしましたが、率直に言うと、特にデメリットのない通常版のほうがおすすめです。通常版の唯一のデメリットは、当たり前ですが「Mini より大きい」ことくらい。ボードのスペースに余裕があるなら、電池が使えてキャリブレーションもできる通常版が無難です。
私の運用と、もう一つの定番(Sonic Research)
ちなみに現在の私は、据え置きのチューナーとして PolyTune 3 Mini と通常サイズの2台を使い分けています。常時点灯できるのが好きなので、結局どちらも TC。3シリーズから常時点灯ができるようになったのが、私にとっては大きな決め手でした。
ペダルチューナーのもう一つの定番が Sonic Research(ソニックリサーチ)の ST-300 Mini。少しマニアックですが使っている人も多く、ジャズギタリストでペダル型を入れるなら「TC か Sonic Research」というのが定番の選択です。なお、ボードにチューナーを組むならバッファーの品質が音の要になるので、その点でも Bonafide Buffer 内蔵の PolyTune 3 は安心感があります。
普段の練習や手軽さ重視なら、ペダルよりもクリップチューナーが便利です(私もメインはクリップ)。クリップ型の選び方は おすすめのクリップチューナー にまとめています。
よくある質問(FAQ)
Q. PolyTune 3 と Mini の違いは?どっちを買えばいい?
A. Mini は AC電源のみ・440Hz固定・サイズが小さい、通常版は電池/AC両対応・キャリブレーション可・標準サイズです。迷ったらデメリットのない通常版がおすすめ。ボードを少しでも小さくしたい人だけ Mini を選びましょう。
Q. バッファーは何のためにある?
A. PolyTune 3 には高品質な Bonafide Buffer が内蔵されています。私はボードの先頭に置き、音質劣化対策というよりインピーダンスの調整として使っています。長いケーブルや多数のエフェクターを通しても音の出方が安定します。
Q. 常時点灯モードのデメリットは?
A. 便利な反面、フットスイッチを踏んでミュートにしても画面が変化しないため、今ミュート状態かどうか分かりにくい点があります。曲間で消音したいときは意識しておくと安心です。
Q. PolyTune 3 Mini は電池で使える?
A. いいえ、Mini は AC アダプターのみで電池は使えません。電池で動かしたい場合は通常版の PolyTune 3 を選んでください。
Q. クリップとペダル、どちらを買えばいい?
A. 手軽さ重視の普段使いならクリップ、ボードに組んで安定したチューニングとバッファーが欲しいならペダル(PolyTune 3)です。私もメインはクリップで、ボードにはこの PolyTune 3 を入れています。クリップ型は おすすめのクリップチューナー をどうぞ。
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