禁断のギター、ナチョギターを購入したので、レビューと情報の共有をしたいと思います。
購入から約3年ほど経ちましたので改めて感じたことなど追記していきます。
結論は少し手を加えていますが最高のギターです。
購入後行った改造点
ピックアップをRon Ellisのものに交換。詳しくはこちらの記事を見てみてください。やはりロンエリスピックアップは最強です。
ネックプレートをGlendale製のThe “Raw-Deal” Fat Neck Plateに変更。
このプレートに交換することにより、より倍音感が増しFATな印象になりました。
今後の構想としてはブリッジ周りも色々なパーツを試そうと思っています。
ナチョギターの特徴(First impression)
まずは購入し3年ほど弾いた印象です。
- 音が太い
- レリック具合が絶妙
- 演奏性も良い
- 軽め
- ニュアンスの表現力
- 購入したギターの写真集付き
極太のトーン
一般的にはテレキャスターの印象はクリーントーンで単音を弾くとか細くチャキチャキした印象だと思います。
本当のオールドの状態いいテレキャスターは図太く芯のはっきりとした音色です。ナチョギターはまさにこのオールドのいいテレキャスター の鳴り方がします。
クリーンで太いジャズギターを演奏してもいい感じです。
絶妙のレリック具合
ナチョ氏の所有する沢山の実物のブラックガードをモチーフにレリック加工が施されています。
不自然な感じは一切なく、質感や実際の触り心地も再現されています。
演奏性について
本物のオールドはやはり多かれ少なかれ、傷んで交換が必要になってくる部分もあります。
しかし本物は部品一つ取り替えると市場での価値が、ガクッと落ちるので簡単に交換すことができないです。
ナチョギターはあくまでもレプリカの新品ですので信頼性も高いですし、パーツの交換も手軽に行えます。
フレットに関しても仕上げはかなり丁寧です。
使用されている物もオリジナルでは細く低い物が採用されていますが、ナチョギターではプレイアビリティを考慮してミディアム・ジャンボの物が採用されています。
重量について
現代のテレキャスターに比べて軽めの物が多いです。
ナチョ氏によると、良く鳴るオールド楽器は軽い物が多いとのことです。
殆どの個体が3kg前後に仕上がっています。
圧倒的な表現力
これはナチョギターの1番の特徴で今回購入する決め手にもなったことです。
弱い音は弱く、強い音は強くしっかりと反応してくれます。
演奏者の技量がそのまま出るギターです。
購入したギターの写真
これが個人的には物凄くポイント高くて、購入すると謎のUSBメモリがついています。
その中にはクオリティの高い自分のギターの写真データが入っています。
今回の記事での写真もこの中のデータを使用させてもらいました。
こんな物を同梱しているメーカーは僕は知らないので物凄い嬉しいです。
ナチョさんのギター愛が溢れています。
ナチョギターの個体差について
意図している物かどうかは不明なのですが、本物のオールドに個体差が大きいのと同じようにかなりの個体差があります。
僕自身今までに10本近く弾いてきましたが、同じ鳴り方をする個体はなかったです。
どれも素晴らしい鳴り方で、ハズレは存在しない印象です。
個性が違う楽器と表現するのが正しいと思います。ちょっと図太い声の子だったり、少しかすれた感じの声だったり人の声の特徴が違うのと似たような感じでした。
テレキャスターのブラックガード期
テレキャスターのブラックガード期と呼ばれる50-52年のフェンダーテレキャスターを忠実に再現した楽器になります。
このブラックガード期のテレキャスターは特に人気も高く高値で取引されることで有名です。
ナチョギターの生みの親nacho banos
スペインのnacho banosが中心になり素晴らしいクオリティの楽器を世界に送り出している。
現在3〜4人程の職人とギターを制作しているようです。
本人はもともとブラックガードのコレクターでブラックガードの写真集、データブックも出版しています。
オールドの楽器と全く同じレプリカを作れば同じ音が出るとゆう信念の元、忠実に再現されています。
ナチョギターの使用ピックアップ
現在はオリジナルの物を使用、
初期はロン・エリスの物を使用しています。ピックアップの値段だけで軽く10万円以上はするので、初期の物は現在見つけると即買いレベルだと思います。
現在使用されているオリジナルのピックアップもすごいクオリティなので実際音を聴いてみての判断でもいいと思います。
シリアルについて
自分のギターには、ブリッジ部分に#0128と刻まれています。
何本かのギターで検証したのですがどうやらシリアルでは無く、ナチョギターの商品番号みたいな物と予想できます。
もしくは元になったブラックガードのシリアルかもしれません。
最近日本に入ってきている個体でも
100番以下の物も多くこれをシリアルと捉えるのはちょっと無理があるように思います。
公式のwebサイトには特にこれに関して記述はないですが、ほぼ正解だと確信しています。
nachoguitarsの値段
新品で現在の日本国内での販売価格
約138万円
びっくりする価格設定ですがそのクオリティを考えれば、決して高すぎる事はないと思います。
本物のブラックガードは状態の良いものだと500万円を超える値段で取引されています。
nacho guitars 中古
あまり中古では見かける事はないですが、たまに見かけます。
相場はおよそ100万程度。
あまり新品の物と変わらないのでここまで来れば値段に囚われず、一本一本引き比べて好みの物購入すると良いです。
使用アーティストjulian lage
ジャズギタリストでジュリアン・レイジが使用しています。
本人はオリジナルのブラックガードも所有し使用しています。
ナチョギターはサブ的に使用されており、本物は盗まれるリスクがあるので、安全な大きなステージではオリジナル。
日々のライブではナチョギターと使い分けています。
ロゴさえ見なければどちらか全く見分けがつかないです。