大倉ギター教室のボサノバ専任講師・播磨先生に、各曲の特徴と練習ポイントを聞いています。レベル別に並べていますので、自分に合った曲から始めてみてください。
ただし、一番大事なのは「好きな曲を弾いてみること」です。難易度にこだわりすぎず、弾きたい曲があればそこから始めるのもおすすめです。
練習全体のロードマップを先に確認したい方は「ボサノバギターの練習は何から始める?効率的な上達ロードマップ」もあわせてどうぞ。
執筆:大倉甲(大倉ギター教室代表・ジャズギター講師歴20年)/監修:播磨正明(ボサノバ専任講師・ギター歴40年超)
初級編(5曲)— 基本コードで弾けるボサノバの定番曲
世界で最も有名なボサノバ曲。Aメロは基本コードの組み合わせで弾けます。Bメロで転調がありますが、ゆっくり練習すれば十分手の届くレベルです。「ボサノバといえばこの曲」なので、最初の1曲に最適です。
映画「黒いオルフェ」の主題歌。マイナーキーのボサノバの入口として最適です。メロディが美しく、コード進行もシンプル。Am(マイナー)系の曲に慣れるための練習にもなります。
ジョビンの名バラード。テンポがゆっくりでメロディが美しく、コード進行もシンプル。リズムパターン1つで弾いても十分にボサノバらしい雰囲気が出ます。
マルコス・ヴァーリの代表曲。明るく軽快なメロディで、弾いていて気持ちがいい曲です。コード進行がシンプルで、初心者でも最後まで通しやすい1曲。
ジョビンの名曲中の名曲。コード進行はやや多めですが、テンポがゆったりしているので焦らず弾けます。初級の仕上げ、中級への橋渡しにぴったりの曲です。
中級編(5曲)— テンションコードや半音の動きに挑戦
静かで美しいジョビンの代表曲。曲の最初にディミニッシュコードが出てくるため、初級ではなくこちらに分類しました。ディミニッシュの響きを覚えるきっかけにもなります。
「音痴」という意味のタイトルが印象的。ジョビン特有の半音でコードが移動するハーモニーが登場します。ジョビンの世界に一歩踏み込む中級の入口です。
コードのルートが半音でずっと下がっていく、ジョビンの半音の動きを象徴する曲。マイナー系で感情表現が求められ、弾き込むほど深みが出ます。
「悲しみ」という意味のタイトル通り、哀愁のあるメロディとコード進行。テンションコードを織り交ぜた演奏に挑戦できます。
一つの音でメロディが進む、シンプルに見えて実は奥が深い名曲。ディミニッシュの使い方など、ほとんどの人がやっていないジョビン本来のボイシングを入れるかどうかで雰囲気が全然違ってきます。リズムのシンコペーションも効いており、中級の仕上げに最適です。
練習曲を選ぶときの3つのポイント
① 好きな曲・知っている曲から選ぶ
モチベーションが続くかどうかが上達の鍵。難易度よりも「弾きたい気持ち」を優先してOKです。難しい曲でもアレンジを簡略化すれば弾けることは多いです。
② コード数が少ない曲から始める
基本コード6つで弾ける曲なら、コードの押さえ替えに集中できます。テンションコードが必要な曲は、基本を固めてからの方がスムーズです。
③ テンポがゆっくりな曲を選ぶ
速い曲はリズムパターンが崩れやすい。ゆっくりの曲で「2拍子のリズムをキープする感覚」を体に染み込ませてから、テンポを上げていきましょう。
大倉ギター教室のボサノバコースでは、この考え方をベースに生徒さんの好みとレベルに合わせて課題曲を選んでいます。「自分にはどの曲が合っているか」を講師と一緒に決められるのがレッスンの強みです。
曲を弾くために必要な基礎スキル
① 基本コード6つ — 5弦ルート(M7・m7・7)+6弦ルート(m7・M7・7)
② リズムパターン1つ — パターン1(親指のアクセントが最重要)
③ 右手の指弾き — p・i・m・aの役割分担とアルペジオ
それぞれの詳しい解説はこちら。
▶ボサノバの基本コード6選|初心者でも押さえやすいフォームを解説
▶ボサノバの基本リズムパターン3つ|右手の弾き方を譜例付きで解説
▶ボサノバの指弾き基礎講座|親指と指の役割分担を覚えよう
レッスンでは生徒に合わせた選曲をしています
「自分にどの曲が合っているかわからない」「弾きたい曲はあるけど難しそう」——そんな方は、ぜひ一度レッスンでご相談ください。生徒さんの好みとレベルに合わせて、最適な選曲と練習プランをご提案します。
まとめ:好きな曲を弾くことが一番の上達法
① 曲の難易度はアレンジ・弾き方に依存する — 好きな曲を簡単アレンジで弾くのもいい選択肢
② 初級5曲 — イパネマの娘、オルフェの歌、メディテーション、ソーナイス、ウェーヴ
③ 中級5曲 — コルコヴァード、デサフィナード、インセンサテス、トリステ、ワンノートサンバ
④ 選曲は「好きな曲」が最優先 — モチベーション維持が上達の鍵
⑤ 基礎3つ(コード・リズム・指弾き)が揃えばすぐ曲に入れる
大倉ギター教室のボサノバコースでは、生徒さんの好きな曲を中心に、レベルに合わせた選曲とアレンジでレッスンしています。
「この曲を弾いてみたい」を叶えるレッスン
ボサノバ専任講師・播磨先生があなたに合った選曲と練習プランをご提案します。
よくある質問(FAQ)
大倉ギター教室 ボサノバギター専任講師。ギター歴40年超。高校1年でギターを始め、アントニオ・カルロス・ジョビンの音楽に衝撃を受けブラジル音楽に傾倒。1984年三原淑治氏に師事、1991年NYでJoe Beck氏・Rick Stone氏に師事しセッション参加。1993年LAでセルジオ・メンデス等ボサノバの名手と共演してきたJohn Pisano氏に師事。1994年より日本ボサノバギター第一人者・佐藤正美氏に師事し、大阪ライブで前座・共演を重ねる。2024年YouTubeチャンネル「Bossa Nova Guitar HARIMA」開設。
▶ YouTube:Bossa Nova Guitar HARIMA
