スケールのマスター:ポジション編|CAGED・3NPS・セゴビア

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◀ 前提:コードトーンのマスター(優先度はコードトーンが上=先にやる) / ▶ 次に開く:スケールの使い方(インターバル) | ロードマップに戻る 🗺 全体地図

スケールのゴールは「12キー分の表を暗記する」ことではありません。キーが分かった瞬間に、手を置く場所(ポジション)が見えることです。やることはこの5つ、順番どおりに。

  1. まずメジャースケールだけに絞る(中に7つのモードが全部入っている)
  2. 覚え方は3つ:CAGED(5つの形——中心になる形はキーで変わる)/3ノートパーストリング(まず6弦・5弦ルート)/1ルート3パターンの指使い
  3. 3つのうちまずどれか1つをマスターする(レッスンでは人に合わせて組み合わせ・最終的には全てマスター)
  4. セゴビアスケール=ポジション移動の練習(横移動でシフトを体に入れる)
  5. キーはF・C・B♭・E♭・(できればA♭)・Gのよく使う順で広げる

やらないこと(引き算):

最初から全キーを音名で暗記しない——いきなり12キーはおそらく無理。プロでも分かりやすいキーのほうを多く弾いています。
ポジションを全部覚えようとしない——ポジションだけなら「アホほど」出てくる。どれを捨てるかが設計です。
音階を順番に上下するだけで満足しない——スケールは「使い方」が本体。それは次のページでやります。
オルタードなど珍しいスケールに手を出さない——多くはメジャー/メロディックマイナーの派生。別物として覚える必要はありません。

このページの位置づけ:スケールはフィジカル(運指・技術)の練習に最適。ただし優先度はコードトーンが上です。まだなら先にコードトーンのマスターへ。

📍 このページの目次: なぜコードトーンのあとにスケールか 手順:6ステップ 🗒 練習メモ(初級→上級) 🎸 今日の練習 ✅ 到達チェック FAQ

2回目からは「🎸 今日の練習」へ直行でOK。

なぜコードトーンのあとにスケールか(30秒だけ理屈)

そもそもスケール練習は何のためにするのか。基本的にはギターの技術を上げるため——つまりフィジカル(運指・技術)のトレーニングです。だから「音を選ぶ基準」であるコードトーンが先。スケールだけを練習しても指板全体が見えるようになるのは難しく、コードトーンの知識があるとポジションが格段に見えやすくなります

ただし誤解しないでください。スケールは「最後に回すもの」ではありません。指板の可視化には相当時間がかかるので、最初の一歩として避けて通れない練習でもあります。教室のレッスンでも、コードトーンとほぼ並行して進めています。そしてもう1つ——ポジションの覚え方(CAGED・3ノートパーストリング・3パターンの指使い)にも、決まった順番はありません。まずどれか1つをマスターすれば大丈夫です(手順【2】〜【4】)。

大倉の断言:スケール練習は、基本的にはギターの技術を上げるためにやるもの。フィジカルの練習には最適です。ただし優先度はコードトーンのほうが上── 大倉(講師歴20年)

手順:6ステップ(【2】〜【4】はどれから入ってもいい)

⚠ やりがちな無駄練習:「ドから順番にドレミを上下するだけ」。指板が見えない人のほとんどが、この弾き方だけを繰り返しています。続けても、完全に覚える・実践的な形で覚えるところまで行けない——というのが実感です。解毒は2つ。スケールのどの音からでも始められるようにすること(【4】の3パターンがその入口)、そしてインターバルの練習次ページ「使い方」の本体)です。

【1】メジャースケールだけに絞る(7つのモードが中に入っている)

「ジャズで最初に覚えるスケールは?」——答えはメジャースケールの徹底が最優先です。理由はシンプルで、メジャースケールの中に7つのスケール(ドリアン・ミクソリディアンなどのチャーチモード)が全部含まれているから。もう1つ——メジャースケールは基準のスケールでもあります。他のスケールに移行するときも「メジャースケールからどこが変化するのか」で覚えていくので、ここが固まっているほど後がラクになります。徹底的にやれば、後で困りません。

逆に、やらなくていいものも先に言っておきます。ナチュラルマイナーは練習不要(メジャースケールの6番目から始めただけで中身が同じ)。オルタードその他のスケールも今は不要(多くはメロディックマイナーの派生で、開始音が違うだけ)。スケールは種類が多くて難しそうに見えますが、根本のスケールをやっておけば全部応用が効きます。

ジャズをそこそこやっていくなら、最終的な必須ラインは「メジャースケール全キー全ポジション+メロディックマイナー全キー全ポジション」。ここまでやるだけでものすごく大変で、それ以上はやらなくていい——このページではまず前半のメジャースケールを形にします(メロディックマイナーは上級ページで)。

大倉の断言:ポジションの覚え方は3つ——CAGED・3ノートパーストリング・3パターンの指使い。まずこのうちどれか1つをマスターしてください。実際のレッスンでは、その人に合わせて組み合わせています。そして最終的には全てマスターします。── 大倉(講師歴20年)

【2】覚え方1:CAGED——5つの形を、キーに合わせて(Cならまず G と E)

CAGED(ケージド)システムの手順は2つだけです。

  1. 弾きたいキーのルート音を5弦・6弦の上で見つける(例:A♭なら「Aの半音下=4フレット」、5弦なら11フレット。+12フレットしても同じ音があるので高いポジションも見つかります。5弦・6弦の音名図は【6】に載せています)
  2. そのRの位置に、覚えたポジションの形を当てはめる

CAGEDは名前のとおり5つの形があります。どの形が中心になるかはキーによって変わります——たとえばCの場合は、まずGポジションとEポジションからがおすすめ。最終的には5つ全てのポジションを練習するのがよく、進め方はまず1つずつ単独で覚える→そのあと隣り合うポジションを合体させてみる、の順です。合体させると2つが統合されて1つの大きな形に見えてきます。なおルート探しは今のところ5弦と6弦にほとんど絞ってしまって大丈夫です(12フレット以上の高音域では5・6弦はあまり使いません)。

下の図はAポジションを例に「ポジション練習のやり方」を示したものです——やり方はどのポジションでも同じなので、Cで進める人は同じ要領をGポジションやEポジションに当てはめてください。

1 2 3 4 5 6 4 5 6 2 3 4 6 7 R 3 4 5 7 R 2 5 6 1fr 2fr 3fr 4fr 5fr 6fr

この図の使い方:CメジャーのAポジションの例(金のR=5弦3フレットのC)。練習法は下のRから上がってポジション内のいちばん上(1弦5フレット)まで→折り返していちばん下(6弦3フレット)まで下がって→最初のRに戻る。テンポなしでいいので音を切らさず。1弦1フレットのF(4度)まで含めて覚えます——同じFは2弦6フレット(点線の丸)にもあり、大倉はそちらを優先することもあります。この形ごとRの位置をずらせば、そのまま全キーで使えます。

※図をよく見ると、3音ある弦(5・4・3・1弦)と2音の弦(6・2弦)が混ざっています。この「不揃い」がCAGEDの弱点で、ステップ【3】で補います。

覚え方は基本、丸暗記です。ただしこれだけ練習すれば完全にできるわけではなく、色んなことをやって完全になっていくもの。それでも最初の1歩としてここは避けて通れません

【3】覚え方2:3ノートパーストリング——「間を縫う」実践派の形

CAGEDを進めると「CAGEDにはまらないやつ」が結構出てきます。間を縫うポジションが実は必要で、しかもCAGEDより重要なのに抜けているポジション取りが1つある——それが3ノートパーストリング(3 Notes Per String)、1本の弦につき3音ずつ取る方法です。

CAGEDの弱点は、上の図で見たとおり2音の弦と3音の弦が混ざること。これが弾きにくさの正体です。全弦3音に統一すると運指が単純化できて、ギターですごく有利。早弾き系のパターンは大体この取り方で、実践的なのはむしろこちら。CAGEDと3ノートパーストリング、両方が重要なポジションです。

運指で多いのは人差し指・中指・小指のセット。最後だけ人差し指・薬指・小指になります(ポジションが少しずれるため)。形は、まず6弦ルートと5弦ルートの2つをしっかり覚えるところから——下の図は6弦ルート(C=6弦8フレット)の例です。

1 2 3 4 5 6 R 2 3 4 5 6 7 R 2 3 4 5 6 7 R 2 3 4 8fr 9fr 10fr 11fr 12fr 13fr

この図の使い方:Cメジャーの3ノートパーストリング(金のR=6弦8フレットのC)。全弦3音ずつだから運指が揃う。基本は人・中・小、最後だけ人・薬・小で、音を切らさず上行下行。

※スケールのポジション自体は「アホほど」あります。全部は覚えない——このページの3つの覚え方(CAGED/3ノートパーストリング/3パターンの指使い)に絞るのが、「捨てる」設計です。3ノートパーストリングは、まず6弦ルート・5弦ルートの2つをしっかり。

【4】覚え方3:1ルート3パターンの指使い——右・真ん中・左

同じルートでも、どの指でルートを押さえるかで手の置き方が3通りあります。1つのルートにつきこの3パターンで弾き始められるようにする——教室で推奨している練習です。図は12キー優先順位の筆頭・F(ルート=5弦8フレット)の例。

右パターン ルートを人差し指で——手はルートの右(高フレット側)に広がる

1 2 3 4 5 6 R 2 3 4 5 6 7 R 8fr 9fr 10fr 11fr 12fr

使い方:金のR(5弦8フレット)を人差し指で押さえてスタート。1オクターブ上のRまで、音を切らさず上行下行。

真ん中 ルートを中指で——ほとんどの場合がこの中指スタート

1 2 3 4 5 6 R 2 3 4 5 6 7 R 7fr 8fr 9fr 10fr

使い方:金のRを中指で。手がルートの左右に均等に広がる、いちばん使う置き方です(【2】のAポジションと同じ景色)。

左パターン ルートを小指で——手はルートの左(低フレット側)に広がる

1 2 3 4 5 6 R 2 3 4 5 6 7 R 5fr 6fr 7fr 8fr

使い方:金のRを小指で。同じFなのに、見える景色が右・真ん中とまったく違うことを確かめてください。

同じルートでも指が変われば見える景色が変わる——「ドから順番」の一本道から抜け出す、最初の解毒がこれです。

【5】セゴビアスケール——横移動で指板を縦断する

CAGED・3ノートパーストリング・3パターンは、基本「その場所(ポジション内)」で完結する縦の見方です。これに対してセゴビアスケール=横移動のスケール練習。低いポジションから高いポジションへ、指板を縦断しながら駆け上がります。目的はポジションを覚えることというより、ポジション移動=シフトの動きそのものを練習する意味合いが強い練習です。

1 2 3 4 5 6 R 2 3 4 5 6 7 R 2 3 4 5 6 7 R 2 3 4 5 6 7 R 3 5 7 9 12 15

この図の使い方:Gメジャーの例。6弦3フレットのRから1弦15フレットのRまで一気に駆け上がる。丸の金=R、◆の金=人差し指——ここでポジションを上へシフトします。

ポイントはシフトは人差し指で行うこと(図の◆の3箇所)。ポジション別に覚えたあとは連結していく練習が必要です。連結の基本はCAGEDの隣り合うポジションのミックスで、残りを3ノートパーストリングと3パターンの指使いで補うことが多い——セゴビアは連結の代用ではなく、ポジション移動の練習として別枠でやります。移動の練習を始めると指板を瞬間的に見ざるを得なくなるので、可視化が一気に進む——この連結練習は教室でも特に力を入れている領域です。下降時の運指などの細部は、レッスンで手元を見ながら調整します。

【6】色んなキーで——F・C・B♭・E♭・(A♭)・G の順で広げる

最終的には12キー弾けたほうがいい。ただしいきなり12キーはおそらく無理です。最初は優しいキー・よく使うキーを中心に:F・C・B♭・E♭・(できればA♭まで)・G。ジャズの現場で頻出する順です。

キーの見分け方は譜面の頭の調号(フラットやシャープの記号)。たとえばフラット4つならA♭(=Fマイナー。同じもの)。これは理屈より完全暗記モノで、「この曲はフラット4つでA♭なんや」と出てくるたびに覚えていけば十分です。

キーが分かったら、ルートを5弦・6弦の音名で探します(【2】の手順1)。当面はこの2本の音名だけ覚えれば大丈夫です。

1 2 3 4 5 6 F G A♭ A B C D E B C D E F G A♭ A 3fr 5fr 7fr 9fr 12fr

この図の使い方:5弦・6弦の音名(開放弦=6弦E・5弦A。♯・♭はその間)。例:A♭=「Aの半音下」=6弦4フレット・5弦11フレット(金)。+12フレットしても同じ音です。

キーが分かると何がいいのか。フレーズはおおよそそのキーのメジャースケールの中で弾かれているので、ミスが減り、覚えやすくなり、「スケールの中で弾けば大体合う」ので事故が起きにくい。耳コピでも音の選択肢の予想がつきます。もう1つ実用的な効用:TAB譜の間違いに気づけます。市販のTAB譜は8割くらいの信頼度で見るのがよく、載っているポジションがベストとも限らない——スケールを知っていれば「これ難しいわ」というときに自分で別の運指を探せます。

大倉の断言:指板は「ポジション移動」を始めた人から見えてくる

「指板がいつ見えるようになるのか、はみんなに聞かれる質問です。多くの人に教えてきた経験で言うと、1つのポジションは完璧に弾ける、でも咄嗟に出てこない人が多い。2つ以上のポジションをバラバラに・合体させて弾き始めると、瞬間的に指板を見ざるを得なくなって、比較的身についてきます。自分も含めて完全に見えているのかと言えば、見えない。プロミュージシャンがよく『スケール100万回練習します』と言いますが、それくらい弾き込んでいくものだと思ってください」。

── 大倉(大倉ギター教室・講師歴20年)

レッスンで渡している「スケール練習メモ」(初級→上級)

ここからは、教室でスケール練習を始めるときに実際に渡しているメモと同じ内容です。初級はポジションの把握、中級は実際に使う練習です。基本的にはどのスケールもこの練習方法が適応できます。まずはメジャースケールから取り組みましょう。コードトーンと同時に練習を進めると効果的です。

初級 =ポジションの把握

  • ルートからのポジションを覚える
  • コードトーン(主にトライアド)の練習
  • ルート以外から始める上昇・下降(主にコードトーン)
  • 練習するキーはよく使用するC・F・B♭・E♭・Gから(4度進行で練習)
  • 5弦・6弦ルートそれぞれの得意なポジションを1つ以上作る

中級 =実際に使う

  • シークエンスパターン(規則的なパターン)——実際の演奏でもよく使います。モチーフを作るもととなり、シークエンスをメロディの一番小さな単位として捉える。インターバル(3度)/ダイアトニックシークエンス(下の譜例①②③)
  • ポジションの連結
  • ランダムに自由に、8分音符中心でノンストップで弾けるようにする
  • ポジションを移動しながらランダム
  • 12keyで練習(サークル・オブ・4th)
  • レガート

上級

  • インターバル(5度・6度)
  • トライアドの連結
  • インターバルを使用したパターンの構築
  • ポリリズムを使用したパターン(3・5・7)
  • 2-1-2パターン
  • その他の運指法

ハンマリングはオプションです。特に3ノートパーストリングはハンマリング・プリングとの相性が良い形。下りは「ピック・ピック・プリング」がおすすめ、上りは音量が揃うピッキングのパターンで弾いてください。

1 2 3 4 5 6 R △2 △3 p4 p5 △6 △7 R △2 △3 p4 p5 △6 △7 R 3fr 4fr 5fr 6fr 7fr 8fr

初級の土台=ポジションの把握:土台にするポジションはCAGED・3ノートパーストリング・3パターン(右・真ん中・左)のどれでもOK。図はCメジャーの5弦ルート形(3〜8フレット・R=赤)の例です。まずどれか1つを、つまらず弾けるまで。下の譜例①〜③は6弦ルート形(8フレットのC)で書いています。

シークエンス①=4音ずつ上がって、4音ずつ降りる

1弦 6弦 8 10 7 8 10 7 8 10 7 8 10 7 8 10 7 9 10 7 9 10 7 9 10 7 9 10 7 9 10 7 9 10 1弦 6弦 7 9 10 8 9 10 8 10 10 8 10 7 8 10 7 8 8 7 10 8 7 10 8 10 10 8 10 9 8 10 9 7 1弦 6弦 10 9 7 10 9 7 10 9 7 10 9 7 10 9 7 10 9 7 10 8 7 10 8 7 10 8 7 10 8 7 10 8 8 全音符

C D E F → D E F G → E F G A…と1音ずつ始点をずらしながら4音ずつ上がり、最高音のCから同じ形で降りて、最後は全音符のC。8分音符で、まずはつまらず通す。

シークエンス②=インターバル(3度)

1弦 6弦 8 7 10 8 7 10 8 7 10 9 7 10 9 7 10 9 7 10 9 8 10 10 8 7 10 8 7 10 10 7 8 10 1弦 6弦 7 8 10 10 8 9 10 7 9 10 7 9 10 7 9 10 7 8 10 7 8 10 7 8 8 全音符

C E → D F → E G…と3度ずつで上がり、最高音のDから3度で降りる。上級では同じ形を5度・6度に広げます。

シークエンス③=ダイアトニックシークエンス

1弦 6弦 Cmaj7 8 7 10 9 7 10 8 7 Dm7 10 8 7 10 9 7 10 8 Em7 7 10 9 7 10 9 7 10 Fmaj7 8 7 10 9 7 10 9 7 1弦 6弦 G7 10 9 7 10 9 7 10 9 Am7 7 10 9 8 10 9 7 10 Bm7♭5 9 7 10 10 8 10 9 7 Cmaj7 10 9 8 7 10 8 10 9 1弦 6弦 Dm7 7 10 10 8 7 10 8 10 Em7 9 8 7 10 8 7 10 8 Fmaj7 10 10 8 12 10 8 7 10 8 全音符

1小節に1コード。各コードの1・3・5・7を上がって、6・5・4・3と降りる——Cmaj7・Dm7・Em7・Fmaj7・G7・Am7・Bm7♭5・Cmaj7…と、ダイアトニックコードを順に。コードトーンとスケールが同時に身につく、このメモの核です。

※譜例はCメジャーの6弦ルート形(7〜12フレット)で、メモの譜例と同じ規則で書き起こしています。他のキー・他のポジションでも同じ規則で作れます。

🎸 今日の練習(これ1つだけ)

上の指板図(Aポジションの例)で、①R(5弦3フレット)から上行→ポジション内の最高音で折り返して最低音→Rに戻る。②次に3度(4弦2フレットのE)から同じことを。やり方はどのポジションでも同じです(Cで進める人はG・Eポジションにも同じ要領で)。コードトーンの音から始めるスケール練習が、指板可視化への近道です。

テンポ指定なし——まずはテンポなしで確実に。速く弾くことより、音を切らさないことを優先
回数①②を各3周(音が切れた周だけやり直し)
チェック音がプツプツ切れていないか/左手はフレットの近く最低限の力で押さえられているか/右手は力まずちゃんとピッキングできているか

基礎練なので、コツコツ続けることが大事です。できたら明日は同じ形を中指スタート・小指スタートで。その次はG・Eポジション(Cのおすすめ)へ——1つずつ単独で覚えたら、隣り合うポジションを合体させてみます。このページをブックマークして、明日もここから始めましょう。

✅ これができたら次(スケールの使い方)へ

最初の3つは、どれか一つできればOKです(最終的には全てマスターします)。

☐ CメジャーをCAGEDの2つ以上のポジション(おすすめは G と E )で、止まらず上行下行できる
☐ 1つのルートから3パターン(人差し指・中指・小指スタート)どれでも弾き始められる
3ノートパーストリングの形で6弦から1弦まで通せる
☐ 最後まで音が切れず・力まずに鳴らせている
└ ※この項目だけは自己判定が難しい部分です。力み・音切れ・運指の癖は録音でも聴き取りづらく、そもそも今の運指が自分の手に合っているかは「弾きやすいと思い込んでいるだけ」の場合もあります。

テンポの合格基準は特にありません。基礎練なので、コツコツ続けることが大事です。

GとEをいつ合体させるか、3ノートパーストリングへいつ移るか——ポジションはあくまで整理の方法なので、この順番は手の癖と好みで変わり、記事側では決め打ちできません。ポジションを1つ聴かせてもらえば、次にやる形は一緒に決められます。

▶ 生徒のカルテの実物を1枚のぞいてみる(ジャズ経験者)

よくある質問(FAQ)

Q. スケールとコードトーン、どちらを先にやるべき?

A. コードトーンが先です。スケールはフィジカル(運指・技術)の練習には最適ですが、優先度はコードトーンのほうが上。ただし「最後に回す」ものでもなく、レッスンではほぼ並行して進めます。自分の段階でスケールにどれだけ時間を割くべきかはレベルによって変わるので、配分の判断は独学では難しいところです。

Q. CAGEDと3ノートパーストリング、どちらを覚えるべき?

A. 両方すごく重要なポジション取りで、どちらが正解ということはありません。CAGED・3ノートパーストリング・3パターンの指使いのうち、まずどれか1つをマスターすれば大丈夫です。CAGEDの弱点(弦によって2音と3音が混在して弾きにくい)を3ノートパーストリングが補う関係で、実際のレッスンでは人に合わせて組み合わせ、最終的には全てマスターします。どれから入るのが合っているかは人によるので、そこは相談しながらが確実です。

Q. ポジションは全部でいくつ覚えればいいですか?

A. ポジションだけで言えば数え切れないほど出てくるので、全部は覚えません。どれを捨てるかが大事です。当面はルート探しを5弦・6弦に絞り、覚え方はCAGED・3ノートパーストリング・3パターンの指使いのどれか1つから始めれば大丈夫。12フレット以上の高音域では5・6弦はあまり使いません。「捨てる」判断そのものが独学では難しい部分です。

Q. 最初から12キーで練習すべきですか?

A. いきなり12キーはおそらく無理です。最終的には12キー弾けたほうがいいですが、最初はよく使うキー=F・C・B♭・E♭・(できればA♭)・Gを中心に。C・F・Gなどの優しいキーから入るのが効率的です。実際にどのキーを深くやるかは弾きたい曲の調号で変わるので、曲に出てくるたびに1つずつ覚えていくのが現実的です。

Q. スケールを覚えれば指板は見えるようになりますか?

A. 指板の可視化は相当時間がかかります。1つのポジションを完璧に弾けても咄嗟には出てこない人が多く、2つ以上のポジションをバラバラに・合体させて弾く「ポジション移動」の練習を始めると身についてきます。スケールだけでは難しく、コードトーンの知識もあると見えやすくなります。どこまで見えていれば十分かは、自分では判定しにくいところです。

NEXT LESSON

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