おすすめのクリップチューナー|選び方とデメリットを現役プロが解説【最強はTC】

ここ数年で爆発的に広まったクリップチューナー。ヘッドに挟むだけで手軽にチューニングできて、いまやギタリストの必需品です。ただ種類が多すぎて「どれを買えばいいの?」と迷う人も多いはず。

この記事では、クリップチューナーの仕組み・使い方・選び方・実際に使ったおすすめ機種を、20年教えてきたジャズギター講師が解説します。私はこれまでほぼ全種類のクリップチューナーを試してきましたが、結論はずっと変わりません。迷ったら TC Electronic の UniTune(ユニチューン)か PolyTune(ポリチューン)の一択です。

30秒の結論

  • 最強は TC Electronic の UniTune/PolyTune。反応速度・安定性・追従性がダントツで、ほぼ全種類を試した私の結論です。
  • UniTune と PolyTune で迷うならUniTune で十分(全弦同時チューニングは最初だけで、結局1本ずつ合わせます)。
  • 値段と性能はほぼ比例。千円前後の最安クラスは反応・精度・視認性すべて悪く、ほぼ使えません。
  • 安く済ませたいなら、最低ラインはKORG や D’Addarioのクラスから。KORG の PitchCrow-G は安価帯で一番でした。
  • デメリットはクリップの可動部が弱く折れやすいこと。ラッカー塗装のギターはつけっぱなしに注意(塗装が傷むことがあります)。
あなたの希望 おすすめ機種
とにかく間違いない1本(最強) TC Electronic UniTune Clip/PolyTune Clip
コスパ重視・普段使い KORG PitchCrow-G(安価帯で一番)
精度に一切妥協したくない(高級) Peterson StroboClip(約1万円)
とりあえず試してみたい 2,000円までの安価機(ただし性能は据え置き)

※価格は2026年6月時点の市場相場の目安です。変動しますので購入時にご確認ください。

目次

クリップチューナーとは? 仕組みも解説

クリップチューナーは、ギターやベースのヘッドにクリップで挟んでチューニングするチューナーです。シールド(ケーブル)も要らず手軽にチューニングできて非常に便利。ギター1本につき1個つけておくと、さらに快適です。

仕組みはシンプルで、ほとんどのクリップチューナーがピエゾ素子を使っています。これはアコギのブリッジなどに付いているピエゾピックアップと同じもの。弦の振動を直接ひろって電気信号に変換しているので、マイクやシールドを使わずに、周囲が多少うるさくてもチューニングできるわけです。

使い方とデメリット(注意点)

使い方は機種によって多少違いますが、共通しているのは当たり前ですが楽器のヘッドに挟んで使うこと。見やすい位置に付けるのがコツです。

デメリット・注意点もあります。まずクリップの可動部分は意外と弱く、折れてしまうことがよくあります。乱暴に扱わないようにしましょう。もう一つ、ラッカー塗装のギターは、つけっぱなしにするとクリップのゴムと塗装が化学反応してゴムが溶ける(塗装が傷む)ことがあります。そういうギターでは、チューニングが終わったら外す習慣をつけてください。基本的には、どのギターでもチューニングのたびに外すほうが安心です。

選び方:値段と性能はほぼ比例する

クリップチューナーは千円前後から1万円近くまでありますが、ある程度、性能は値段に比例します。一番安いクラスのものは、はっきり言ってほぼ使えません。精度が悪く、操作性も悪く、視認性も良くないので、チューニングそのものがストレスになります。

最低ラインはKORG や D’Addarioのクラス。ここから選べば普段使いには困りません。ただし、それでも反応速度と安定性では TC Electronic の PolyTune/UniTune に勝てないというのが、ほぼ全種類を試してきた私の正直な結論です。予算があるなら、最初から TC を選んでおくのが結局いちばんの近道です。

おすすめのクリップチューナー(実際に使った機種から)

たくさんの機種が出ていますが、実際に私が使ったことのあるものの中から紹介します。

◎ 最強:TC Electronic PolyTune Clip/UniTune Clip

TC Electronic PolyTune Clip クリップチューナー

これが私の一番のおすすめです。PolyTune Clip は、なんと6弦を同時にチューニングできるのが目玉。もともとペダル型の機能でしたが、クリップでも出ました。ただし正直、6弦同時モードはあまり実用的ではありません(結局1本ずつ合わせます)。それでも通常モードの反応の速さ・精度の高さは抜群で、クリップ部分が非常に頑丈で、つけたまま持ち運んでも大丈夫なのがかなりのポイントです。

PolyTune と UniTune、どっちを買う?

迷ったらUniTune で十分です。PolyTune の「全弦同時」は最初の数回は面白いものの、結局1本ずつ合わせるので使わなくなります。UniTune は1本ずつに特化していて誤作動もしません。PolyTune だと、1本だけ鳴らしたつもりが全弦に反応してしまって使いにくい場面もあるので、私は UniTune をおすすめしています。ちなみに私は教室で使い倒していて(普通の人の10〜20倍の使用頻度で年に1回くらい買い替え、もう5代目)、それでもずっと TC を選び続けています。普通の使い方なら10年は使えるはずです。

○ コスパ最強:KORG PitchCrow-G

KORG PitchCrow-G クリップチューナー

普段使いにはピッタリの1台。非常に軽く、安い価格帯の中で試した中では一番良かったのがこれです。コスパ重視ならまずこれ。ただしベースにはあまり反応が良くないので、ギター用と割り切るのがおすすめです。

○ KORG Sledgehammer Custom 100

KORG Sledgehammer Custom 100 クリップチューナー

KORG からはたくさんの種類が出ていますが、これは独特のデザインのチューナー。精度も高く反応も早いです。使い慣れるまでは見にくいかもしれませんが、慣れれば問題なし。ベースにも問題なく使えます。

◎ 高級・精度最優先:PETERSON StroboClip

PETERSON StroboClip ストロボチューナー

Peterson はチューナーの専門メーカーで、50万円もするようなチューナーを出しているすごいメーカー。このクリップチューナーもかなりの高級品で1万円ほどしますが、精度・反応速度ともに文句のつけどころがない完璧な出来栄えです。あえて言えばクリップ部分の強度が心配なのと、値段が値段なので、忘れてきそうな外への持ち出しはちょっと気が引ける一台です。

△ メトロノーム付き:SEIKO STMX1(生産終了)

SEIKO STMX1 クリップオンチューナー&メトロノーム

ちょっと昔のもので、しっかりした少し大きめのフォルム。LED表示に加えて数字でのズレ表示があり、どれだけずれているか分かりやすいのが特徴です。メトロノーム機能も付いています。現在は生産されていないようですが、見つけられたらチェックしてみてください。

2,000円までの安価機について

安さは魅力ですが、性能も値段なりです。反応が悪かったり精度がイマイチだったりするので、あまりおすすめはできません。「クリップチューナーってどんなもの?」というお試しで買うにはアリ、くらいに考えてください。

基準ピッチ(440/442)と、ペダル・アプリの使い分け

基準ピッチ(440Hz/442Hz)は、ジャズの現場ではあまり神経質にしません。ピアノなど生楽器があるときは、チューナーで決め打ちせず耳でピアノに合わせるのが基本。エレピのようにピッチがはっきり設定できる楽器のときだけ440/442を合わせます。普通のセッションなら440にしておけば大きな問題は起きません。

クリップ以外のタイプも簡単に。ペダルチューナーは周囲の影響を受けず最も安定しますが、ボードに組むなら定番の PolyTune 3(常時点灯できる)がおすすめ――詳しくは ポリチューン3 にまとめています。アプリのチューナーは周囲の音や人の声にも反応してしまうのでメインには使えませんが、いざという時の保険としてスマホに入れておくと便利です。

よくある質問(FAQ)

Q. クリップチューナーとは?仕組みは?

A. ギターやベースのヘッドに挟んでチューニングするチューナーです。多くはピエゾ素子で弦の振動を直接ひろって電気信号に変換するため、シールド不要で、周囲が多少うるさくてもチューニングできます。

Q. 一番おすすめ(最強)のクリップチューナーは?

A. TC Electronic の UniTune/PolyTuneです。反応速度・安定性・追従性がダントツで、ほぼ全種類を試した結論です。迷ったら UniTune で十分。クリップ部分も頑丈でつけたまま持ち運べます。

Q. 安いチューナーと高いチューナー、何が違う?

A. 反応速度・精度・視認性が違います。性能はほぼ値段に比例し、千円前後の最安クラスはほぼ使えません。最低でも KORG や D’Addario のクラスを選びましょう。それでも反応・安定性では TC に届きません。

Q. クリップチューナーのデメリットは?つけっぱなしで大丈夫?

A. クリップの可動部が弱く折れやすい点に注意。またラッカー塗装のギターは、つけっぱなしにするとゴムと反応して塗装が傷むことがあります。チューニングのたびに外すのが安心です。

Q. KORG と TC、どちらを選べばいい?

A. 予算があるならTC(UniTune/PolyTune)、コスパ重視ならKORG(PitchCrow-G が安価帯で一番)です。KORG も十分実用的ですが、反応・安定性の最後のひと押しは TC が上です。

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