突然ですが、サイレントプラグって知っていますか? 教室でもずっと使っている、地味だけどすごく便利な小物です。アンプの電源を入れたまま、ノイズを出さずにシールド(ケーブル)を抜き差しできるプラグで、一度使うと手放せなくなります。実際、教室で見せると生徒さんに必ず「それ欲しい!」と言われる一品です。
この記事では、サイレントプラグの仕組み・おすすめメーカー・入手方法・自作の予算・音やトラブルの実際まで、現役プロが10年以上使ってきた実体験ベースでまとめます。結論から先に言うと、迷ったらノイトリック(Neutrik)一択です。
30秒の結論
- サイレントプラグ=アンプの電源を入れたまま、ノイズなしでシールドを抜き差しできるプラグ。ギターの持ち替えやシールドが抜けたトラブルでも「バチッ」というノイズが出ません。
- おすすめメーカーはノイトリック(Neutrik)。断線トラブルがなく安定しています(スイッチクラフト/G&Hより上)。
- 既製品はほぼ売っていないので、自作が基本。工具と材料を揃えれば3mのシールドで約2,500円から作れます。
- 入手はサウンドハウス一択(楽器店やパーツショップではまず見かけません)。
- 注意点が1つ。アクティブ回路のギター(Godinなど)とは相性が悪く、接続時にノイズが出ます。
サイレントプラグとは? 仕組みと便利な理由
サイレントプラグは、プラグ自体に仕掛けがあり、アンプの電源を入れたままでもシールドの抜き差しができる優れものです。普通のプラグだと、電源が入った状態でケーブルを抜くと「バチッ!」と大きなノイズが鳴りますよね。サイレントプラグは、抜き差しの瞬間に内部で信号を自動的に遮断してくれるので、このノイズが出ません。
この機能のおかげで、ギターの持ち替えがスムーズになり、演奏中にうっかりシールドが抜けてしまったときもノイズが鳴らないので、ライブでもレッスンでも非常に便利です。アンプの電源をいちいち切らずに、何本ものギターを自由に持ち替えられる――これだけで現場のストレスがかなり減ります。
ちなみに「プラグ」とは、シールド(ケーブル)の先端の金属の端子部分のこと。このプラグをサイレントタイプに替えるだけで、いつものシールドがノイズレスの抜き差し対応になる、というわけです。
発売メーカーとおすすめ(ノイトリック一択の理由)
サイレントプラグは比較的新しいタイプの機構なので、多くのメーカーからは出ていません。簡単に手に入る代表的なメーカーは、ノイトリック(Neutrik)・スイッチクラフト(Switchcraft)・G&Hの3つです。
この中で私がおすすめするのは、ずばりノイトリックです。スイッチクラフトとノイトリックはどちらも精度が良いのですが、ノイトリックは一度作ってしまえば断線などのトラブルが起こったことがなく、非常に良い印象を持っています。スイッチクラフトも精度は良いものの、やや断線しやすい印象。G&Hは2社に比べると少し劣るように感じます。
ノイトリックの具体的な型番と、普段使いのプラグも同じ
私が使っているのはノイトリックのサイレントプラグ(型番は NP2X 系)。普通の(サイレントでない)プラグも、すべてノイトリックで統一しています。自作するケーブルにも、VOVOXなど市販ケーブルのプラグ交換にも、ほとんどノイトリックを使うほどの信頼度です。なお、サイレントプラグは構造上どうしてもサイズが少し大きくなる点だけ覚えておいてください(プラグ差込口の周りに余裕のないギターでは念のため確認を)。
注意:アクティブ回路のギターとは相性が悪い
便利なサイレントプラグですが、1つだけ正直な弱点を。アクティブ回路を積んだギターとは相性が良くありません。アクティブのギターに使うと、接続する瞬間にノイズが出てしまいます。これは構造上どうしても起こるもので、避けられません。
具体的には、Godin(ゴダン)のようなアクティブ系のギターには使わないほうがいいです。パッシブ(電池を使わない通常の回路)のギターなら問題なく使えるので、自分のギターがどちらのタイプか分からない場合は、電池ボックスがあるかどうかで確認してみてください。
入手方法は「サウンドハウス一択」+自作の予算
サイレントプラグ付きのシールドは、自作が基本になります。既製品で使えるものは、現状ほとんど売っていません。何度か市販品を見かけたことはありますが、かなり高めの値段設定だったので、自分で作るのがおすすめです。
プラグ単体(パーツ)の入手は、現在のところサウンドハウス一択かと思います。楽器店に置いてあるのは見たことがありませんし、日本橋などの電気・電子パーツの専門ショップにも置いていません。
自作の予算(3mのシールドを作る場合の目安)
- サイレントプラグ:約1,000円
- 普通のプラグ(反対側):約500円
- シールド線:メーター当たり約100〜350円
3mのシールドを作るとして、だいたい2,500円の予算を見ておけば大丈夫です。必要な工具は 半田ごて・ハンダ・カッター があればなんとかなります。これくらいは持っていても無駄にはなりません。
※価格は市場相場の目安です(変動します)。シールド線は Oyaide の切り売りなどメーター売りのものを使うと、好みのケーブルで作れます。自作の詳しい手順は ギターシールドの自作 をどうぞ。
トラブルや音色の変化は?(10年使った実感)
皆さんが気になるトラブルや音色の変化ですが、1年どころか、現場・レッスンで10年以上使ってきてトラブルは皆無です。通常のプラグと比べて、音色の違いを感じたこともありません。
もしトラブルが起こるとしたら、それは製作過程でのハンダ不良か断線です。逆に言えば、しっかり作ってしまえば大丈夫。音色に関して言えば、変化するのはプラグよりも使用するシールド(ケーブル)の影響が大きいですし、ハンダの精度を上げればサウンドのクオリティ向上にもつながります(このあたりは ギターシールドの基礎知識 で詳しく)。
製作依頼も受けています
「便利そうだけど、自分でハンダ付けは無理…」という方へ。どうしても自分で製作できない場合は、格安で製作のご依頼も受けています。当教室に通ってくださっている生徒さんには、材料費のみで製作しています。レッスンのついでに「作り方を教えてほしい」というリクエストにも、時間が許せば対応しています。
よくある質問(FAQ)
Q. サイレントプラグとは何ですか?
A. アンプの電源を入れたまま、ノイズを出さずにシールドを抜き差しできるプラグです。プラグ内部に信号を遮断する仕掛けがあり、ギターの持ち替えや、演奏中にシールドが抜けたトラブルのときも「バチッ」というノイズが鳴りません。
Q. おすすめのメーカーは?
A. ノイトリック(Neutrik)です。スイッチクラフト・G&Hもありますが、ノイトリックは一度作れば断線トラブルがなく一番安定しています。型番は NP2X 系。普段使いの普通のプラグもノイトリックで統一しているほど信頼しています。
Q. どこで買えますか?既製品はありますか?
A. プラグ単体の入手はサウンドハウスがほぼ唯一です(楽器店やパーツショップでは見かけません)。サイレントプラグ付きの完成品ケーブルはほとんど売っておらず、あっても高めなので、自作が基本になります。
Q. 自作にいくらかかりますか?
A. 3mのシールドで約2,500円が目安です(サイレントプラグ約1,000円+普通のプラグ約500円+シールド線メーター約100〜350円)。工具は半田ごて・ハンダ・カッターがあれば作れます。
Q. 音は変わりますか?トラブルは?
A. 現場・レッスンで10年以上使ってきてトラブルは皆無、通常のプラグとの音色の違いも感じません。トラブルが起こるとすれば製作時のハンダ不良か断線なので、しっかり作れば大丈夫です。ただしアクティブ回路のギター(Godinなど)は接続時にノイズが出るので使用を避けてください。
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サイレントプラグ、教室で実物が触れます
大阪・西区(南堀江・桜川/なんばからも近い)の教室では、サイレントプラグ付きのシールドを常用しています。「作り方を教えてほしい」「作ってほしい」というご相談もレッスン内で対応(生徒さんは材料費のみで製作します)。機材のちょっとした困りごとも、まとめてサポートします。