ジャズギターにおすすめのピュアニッケル弦6種を比較してみた

きっかけはnacho guitars[ナチョギター]の弦探し

以前紹介したNacho Guitars[ナチョギター]に使用する弦を選定する段階でかなりの数のピュアニッケル弦を試したので自分のメモも兼ねて記事にしました。
元々nacho guitars[ナチョギター]に張ってあった弦が最高に良かったのがきっかけで見たことの無い弦で、近い物は無いかと探し始めたのがきっかけです。

上の写真の弦が元々nacho guitars[ナチョギター]に使用されていた弦です。
特徴は赤の飾り糸が付いています。素材はおそらくピュアニッケル、の予想です。
まず赤の飾り糸からトマスティックの弦が思い浮かぶのですが、トマスティックの弦はプレーンはゴールドを採用しているので違います。
あとは調べた限りギブソンの弦の一部のモデルも赤の飾り糸が付いているようですが、日本では簡単には入手出来そうになかったです。

そこで日本でも比較的簡単に入手出来そんなに高価ではない、ピュアニッケル弦を片っ端から試していく手段を取りました。

結論はギブソンのVintage Reissue、ダダリオのピュアニッケル弦が近い質感がありしばらくはこの二種類を使って行くつもりです。

ピュアニッケル弦とは

主に50年代に主流だった素材の弦です。
現在ではニッケル合金が主に使用されておりピュアニッケルと、ニッケル合金の弦は音色、弾き心地が全く違った物になります。

感触は少し独特のざらつきがあり、ダメな人はダメだと思います。
音色は落ち着いた音になる傾向でキンキンすること無くミッドが押し出されふくよかな低音が特徴です。
サスティンに関してはニッケル合金とはまた違った減衰が得られます。

個人的にはニッケル合金のよくある弦にはもう戻れなそうです。

ピュアニッケル弦の比較

さてようやく本題のピュアニッケル弦のメーカ別のメモです。
あくまで僕個人のメモ的な感想なのであまり当てにはしないで下さい。

今回はnacho guitars[ナチョギター]に元々張ってあった10〜のゲージをナットの溝掘りなしで検証したかったので、基本10〜のゲージを試しています。
最終11〜のゲージに手を出してしまいましたが。。。
ではいきましょう。

GHS Nickel Rockers[ニッケルロッカーズ]

スティービーレイボーンが使用していた弦です。
エリックジョンソンもこのシリーズを使用しているそうです。

今回唯一のハーフラウンド弦でした。
張った直後は少しギラつき感があり、落ち着くまで少しかかりました。
テンションは高めでハーフラウンドのせいか触り心地が馴染みませんでした。
音は結構好みの部類でしたが演奏性の面で却下。

  • ハーフラウンド
  • 010、013、017、026、036、046
  • テンション高め
  • 触り心地が苦手

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ギブソン Vintage Reissue

ジョナサン・クライスバーグも使用している弦です。
思い込みかもしれませんが、この弦を使用するとジョナサンぽい雰囲気の音がでます。

かなりいい感じで、ラウンド弦は落ち着いた、うねりのある音色で文句なし
特に3弦の音の質感はオンリーワンで個人的にはめちゃ好みでした。
但し、1.2弦は少し音量が小さくバランスはあまりいい印象はなかったです。
それを考えても音色は好きなので、使用する価値は十分ありました。

この弦は印象が良かったので11からのセットも後日試してみました。
10からの方が独特の質感があり悪くは無かったのですが作用するなら10からのセットです。

  • 10からのセットの3弦が特に最高
  • ピュアニッケルらしい音
  • テンション低め
  • 1,2弦弱い
  • 10、13、17、26、36、46
  • 11、14、18、30、42、50

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SIT弦 Power Groove

今まであまり良い印象が無かったSIT弦。
今回も避けようかと思いましたが、ピュアニッケル弦を見つけてしまい、もしかしたらとゆう気持ちもあり試してみました。

やはりダメでした。。。
結構ダークな音のするブランドのイメージがあったのですが、今回は反対でピュアニッケル弦のはずが結構明るい音色でびっくりしました。何かあまりクリアでなく雑味のある感じ。歪ませて引く分には良いアクセントになるかもしれません。

落ち着いてきたら変わるのかもしれないですが、すぐにそっと次の弦に張り替えました。

  • テンション高め
  • 雑味がある
  • ピュアニッケルなのにニッケル合金より
  • 10、13、17、26、36、46

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フェンダー ORIGINAL 150’S

かなり昔に一度試した事のある弦で印象が良かったので期待大です。

さすがって感じでした。フェンダー系のギターにはよく合うと思います。
一番よく聞くオールド系のギターの音になりました。

今回試した弦の中でもかなり上位に食い込む弦です。
弾いてすぐ感じたのは立ち上がりの速さです。
どの弦を弾いても正に優等生と行った感じでバランスも良かったです。
張って少しすると音色も変化しウォームな音色になります。

ただ少しクリアすぎる所があります。きれいな音を求めている人にはピッタリだと思います。

  • バランスがいい
  • テンション少し高い
  • 立ち上がり早い
  • 10、13、17、26、36、46

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ダダリオ

定番のダダリオ弦です。
通常よく見るのはニッケル合金の弦なので注意してください。

あまり期待していなかったのですが、よく出来ています。
他の弦よりも巻弦が細くなっています。これがすごく良い感じです。
サスティンはやや短めで程よくウォームです。
他の点は平均点どと感じます。

11からのセットも試してみたのですが、巻弦が細くなっているのが良い仕事しています。
このおかげで低音弦が出過ぎる事なくまとまってくれます。

  • 巻弦が細くなっている
  • 平均点
  • サスティン少し短い
  • 入手性が他と比べて良い
  • 10、13、17、25、35、45
  • 11、14、18、27、37、48

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DR

ソリッド系のギターにはここ一年ほどメインで使用していた弦です。
いつもは11からのセットを使用していたのですが今回は比較のために10からのセットも入手しました。

少しギラつき感がありどちらかとゆうとニッケル合金的な音色。
ロックにはマッチしそうです。

触った感じは他に比べてざらつきが少し強めなので慣れが必要かも。
バランスはとても良くピュアニッケル弦としては一番流通しているのも納得です。

11からのセットは急にテンション感が感じられウォームになります。

  • 入手性が良い
  • 落ち着くまで少しギラつきもある
  • バランスが良い
  • 10, 13, 17, 26, 36, 46
  • 11, 14, 18, 28, 38, 50

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まとめ

沢山の種類のピュアニッケル弦を試してみて今回、ピュアニッケル弦とはどんな物かよりわかってきたと思います。
実は紹介している以外の弦も色々試しています。ただピュアニッケルじゃ無かったりしてます。

やはりジャズ系にはピュアニッケル弦の特徴がマッチしていると思います。
少し通常の弦よりは高いですが十分価値はありです。(今回は千円までの物だけです)

ナチョギターにはしばらくダダリオのピュアニッケルの11からのセットを張る事にしました。
早速3セットほど購入しました。(約一ヶ月分笑)

10をはるときはギブソンになりそうです。

この記事を書いた人

大倉 甲

大倉ギター教室代表講師。
大阪音楽大学短期大学部ジャズ科ギターコース卒業。
講師業、プロギタリスト、ベーシストとして活動。
機材大好きで日々新商品、出会っていない物を求めてネット、楽器屋を回っています。