こんにちは。「大倉ギター教室」の大倉です。
ジャズギターと音楽理論の完全読破ロードマップ、今回は第7回です。 今日の**結論(最重要ポイント)**からお伝えします。
💡 今日の結論:ジャズは「具材全部入り」で楽しむ
- トライアド(3和音): シンプルな3段重ね。ロックやポップスの基本。安定感がある。
- セブンス(4和音): トライアドに7度を足した4段重ね。ジャズの基本。リッチで現代的な響き。
- なぜ増やす?: 音数が増えることで、単なる「明るい・暗い」以上の**「複雑な深み(哀愁や浮遊感)」**が出るから。
なぜジャズの楽譜は「7」ばかりなのか? その理由が「厚み」にあることを解説します。
1. 「3段パンケーキ」と「4段パンケーキ」
コード(和音)は、楽譜で見るとお団子のように縦に並んでいます。 これを**「パンケーキ」**に例えてみましょう。
これまでの音楽の授業で習った「ド・ミ・ソ」などは、**3枚重ねのパンケーキ(トライアド)**です。
- ルート
- 3度
- 5度
これだけでも十分美味しい(音楽として成立する)のですが、ジャズというジャンルでは、これだと少し**「味がシンプルすぎる」**と感じます。
そこで、もう一枚、「7度(セブンス)」というトッピングを乗せます。 これが**4枚重ねのパンケーキ(セブンスコード)**です。
- ルート
- 3度
- 5度
- 7度(New!)
楽譜で見ると、線の上に「お団子が4つ」綺麗に串刺しになっている状態です。 ジャズギタリストは、この「4枚重ね」を基本セットとして演奏します。

2. 「厚み」が出ると、音楽は都会になる
なぜわざわざ指を一本増やしてまで、4和音にするのでしょうか? それは、サウンドに**「厚み」と「現代的な響き」**が出るからです。
- 3和音(トライアド): 原色。赤!青!という感じで、力強く、分かりやすい。童謡やロックはこれが似合います。
- 4和音(セブンス): 中間色。パステルカラーやネオンカラーのような、複雑で都会的なニュアンスが出ます。
前回学んだ「7度」が混ざることで、完全に安定しきらない、どこか「浮遊感」や「切なさ」を含んだ響きになります。 この**「割り切れない複雑な味」**こそが、ジャズやR&B、シティポップの正体なのです。
3. CとCmaj7を弾き比べてみよう
実際にギターで聴き比べてみましょう。
- C(トライアド): 元気で明るい。「学校のチャイム」のような、屈託のない響きです。
- Cmaj7(メジャーセブンス): Cに「シ(7度)」を足します。 急に**「夜景」**が見えませんか? 少し切なくて、キラキラした感じ。
「機能(トニック)」としての役割は同じですが、**「雰囲気(ムード)」がまるで違います。 ジャズギタリストは、楽譜にただの「C」と書いてあっても、勝手に「Cmaj7」に変換して弾くことが多いです。それは、常にこの「リッチな厚み」**を求めているからなんですね。

いかがでしたか?
「お団子は3つ」という常識を捨てて、「ジャズは4つが標準(デフォルト)」と覚えてしまいましょう。 指が一本増えるだけで、あなたのギターが一気にプロっぽい響きに変わりますよ。
次回は、いよいよ初心者最大の壁。「Cm7(b5)とか、記号が多すぎて意味不明!」という方のために、コードネームの暗号解読法を伝授します。実はあれ、ただの「パーツリスト」なんです。
「Cmaj7を押さえようとすると指がつりそう…」という方は、ぜひ大倉ギター教室へ。 無理のないフォームや、指を省略する「ジャズ特有の押さえ方」もレッスンで丁寧に教えます。