こんにちは。「大倉ギター教室」の大倉です。
ジャズギターと音楽理論の完全読破ロードマップ、今回は第6回です。 今日の**結論(最重要ポイント)**からお伝えします。
💡 今日の結論:スケールは「専用の階段」である
- 正体: ドレミ…という音階は、適当な並びではなく**「全・全・半…」と決められた段差の階段**のこと。
- ルール: メジャースケールは**「3歩目と7歩目だけ段差が低い(半音)」**という絶対ルールがある。
- 応用: この「段差の設計図」さえ守れば、スタート地点を変えても(キーを変えても)全て「ドレミ」に聞こえる。
「ドレミファソラシド」は、実はただの**「型枠」**の名前だったのです。詳しく見ていきましょう。
1. 音楽界の「特注階段」
みなさんは「ドレミファソラシド」と歌うとき、均等な階段を登っていると思っていませんか? 実は、音楽の世界の階段は**「手抜き工事(?)」**がされています。
普通の階段は、全ての段差が同じ高さですよね。 でも、メジャースケールという階段は、2箇所だけ段差が低い(半分しかない)場所があるのです。
- 普通の段差(全音):ギター2フレット分
- 低い段差(半音):ギター1フレット分
この「普通・普通・低い・普通・普通・普通・低い」という奇妙なリズムで並んだ階段こそが、私たちが普段「ドレミ〜」と呼んでいるものの正体です。

2. 「全・全・半・全・全・全・半」のリズム
この段差の並び順には、黄金のルールがあります。 呪文のように唱えて覚えてしまいましょう。
「全・全・半・全・全・全・半」 (ゼン・ゼン・ハン・ゼン・ゼン・ゼン・ハン)
- 全 = 2フレット進む
- 半 = 1フレット進む(ここがポイント!)
指板上で確認すると、「ミ〜ファ(3〜4番目)」と「シ〜ド(7〜8番目)」の間だけ、距離が**1フレット(半音)**しかありません。それ以外は全部2フレット(全音)空いています。
ピアノの鍵盤を思い出してください。「ミとファ」「シとド」の間だけ、黒鍵(黒いキー)がないですよね? あれは、「ここは段差が半分しかないから、間に黒鍵を置くスペースがないんだよ」という意味なんです。
3. スタート地点が変わっても、階段の形は同じ
「キー(調)が変わる」というのは、この**「特注階段」を置く場所をズラす**ことと同じです。
例えば、
- Cメジャーキー: 「ド(C)」の場所から、この階段を設置する。
- Gメジャーキー: 「ソ(G)」の場所から、全く同じ形の階段を設置する。
スタート地点(ルート)が変わっても、「全全半…」という段差の設計図は絶対に変わりません。 だから、どこから弾き始めても、このルール通りに指を運べば、人間の耳には「ドレミファソラシド〜♪」と聞こえるのです。
ギターはピアノと違って、**「手の形をそのままズラせば転調できる」**楽器です。 これは、指板の上にこの「階段の形」をそのまま平行移動させているからなんですね。
今日のレベルアップ完了!
お疲れ様でした! 「ドレミ」とは、音の名前ではなく**「全全半…という並び方のルールそのもの」**だったんですね。 これでまた一つ、指板の謎が解けましたね。
次回は、この階段の上に音を積み重ねて和音を作るお話。「3つのお団子(トライアド)」と「4つのお団子(セブンス)」の違いについて解説します。
「理論を最短ルートで身につけたい方は、大倉ギター教室へ。無駄な練習を省いて、楽しく上達しましょう。」