こんにちは。「大倉ギター教室」の大倉です。
ジャズギターと音楽理論の完全読破ロードマップ、今回は第5回です。 まずは、今日のレッスンの**結論(最重要ポイント)**からお伝えします。
💡 今日の結論:7度(セブンス)の極意
- 役割: 3和音(Tシャツ)に7度(帽子)を足すと、ジャズ特有のお洒落な響きになる。
- 長7度(M7): オクターブの半音下(1フレット下)。ドキドキする切ない響き。
- 短7度(m7): オクターブの全音下(2フレット下)。クールで落ち着いた響き。
- 裏技: ドレミ…と下から数えず、**「オクターブ上の音から引き算」**をして探す。
これを頭に入れた上で、なぜそうなるのかを読み進めてみてください。指板の見え方が変わりますよ。
ジャズの正体は「お洒落なアクセサリー」
前回は、鉄骨のような「パワーコード」のお話をしましたね。あれはあれでカッコいいのですが、ジャズを演奏するには少し「無骨」すぎます。
ジャズ特有の、あの**「キラキラした感じ」や「都会的な大人の雰囲気」。 あの正体こそが、今回紹介する「7度(セブンス)」**です。
いつものコードにこの音を一つ足すだけで、あなたのギターは一気に「夜のバー」が似合う響きに変わります。
1. コードに「帽子」を被せよう
今まで習った基本的なコード(ド・ミ・ソなど)は、3つの音でできていました。これを**トライアド(3和音)**と言います。
これはファッションで言えば、「Tシャツとジーンズ」のようなもの。シンプルで動きやすいですが、高級レストランに行くには少しラフですよね。
そこで登場するのが「7度」という音です。 これは、「お洒落なハット(帽子)」や「ネクタイ」**のようなアクセサリーです。
基本的な3和音の上に、この「7度」をポンと乗せるだけで、コードは**4和音(セブンスコード)**になり、一気にフォーマルで洗練された響きに変わります。
ジャズの楽譜を見ると「Cmaj7」や「Gm7」など、「7」という数字だらけですよね? あれは、「みんなお洒落に着飾ってパーティーをしている状態」なんです。

2. 「M7」と「m7」は、オクターブとの距離感
では、この7度にはどんな種類があるのでしょうか? 代表的なのが**「長7度(メジャーセブンス)」と「短7度(マイナーセブンス)」**です。
冒頭の結論でも触れましたが、この2つの違いは、「ゴール(オクターブ上のルート)」との距離感で覚えると一発です。
- ゴール(完全8度): 完全に調和した、実家のような安心感。
ここに向かって、どれくらい近づいているかで響きが変わります。
① 長7度(Major 7th)=「キスの直前」
ゴール(オクターブ)の**「半音下(1フレット下)」です。 もう目の前、触れそうなくらいギリギリの距離です。 だからこそ、「早くゴールして!」というドキドキするような緊張感**や、切ない浮遊感が生まれます。これがジャズの「お洒落な響き」の正体です。
② 短7度(Minor 7th)=「手をつないで散歩」
ゴール(オクターブ)の「全音下(2フレット下)」です。 少し距離に余裕があります。 M7のような切迫感はなく、もう少し落ち着いた、クールでブルージーな響き**になります。
3. 下から数えるな!「引き算」で見つけろ
最後に、ギターでの探し方です。
「7度だから、ド、レ、ミ…」と下から7つ数えるのはやめましょう。日が暮れてしまいます。 プロはみんな**「引き算」**をしています。
「上のオクターブから、1つか2つ下がるだけ」
これだけです。
- まず、ルートの**オクターブ上の音(8度)**を見つける。
- そこから…
- 1フレット下がれば → 長7度(M7)
- 2フレット下がれば → 短7度(m7)
ギターの指板上で、オクターブの位置はだいたい「2つ下の弦の2フレット先」などの決まった形がありますよね(オクターブ奏法の形です)。 そこから**「指をちょっとずらすだけ」**で、あのお洒落なジャズの音がすぐに見つかるんです。
本日のレッスン終了!
いかがでしたか?「7度」という言葉に身構えず、「オクターブのちょっと手前の音」と覚えておけばOKです。
次回は、いよいよこれらを組み合わせた「スケール(音階)」の謎に迫ります。「ドレミファソラシド」の並び方には、実は厳密なルールがあったのです。
「理論はわかったけど、実際に指が追いつかない!」という方は、ぜひ大倉ギター教室へ。指板をパズルのように攻略するコツ、教えますよ。