こんにちは。「大倉ギター教室」の大倉です。
ジャズギターと音楽理論の完全読破ロードマップ、今回は第4回です。 前回は「3度が性格(明るい・暗い)を決める」と言いましたが、今日はその3度を捨て去ったコードの話です。
💡 今日の結論:パワーコードは「鉄骨」である
- 構成: 「ルート(1度)」と「完全5度」の2音だけ。3度(性格)がない。
- 響き: メジャーでもマイナーでもない、中性的で**「頑丈・空虚」**な響き。
- 完全音程: 1度と5度は、パズルのように完璧に噛み合う「最強の相棒」。
なぜロックで多用されるのか、その理由が理論的にわかります。
1. パワーコードは「むき出しの鉄骨」だ
パワーコードは、基本的にたった2種類の音でできています。
- ルート(1度):基準となる地面
- 5度(フィフス):それを支える太い柱
前回学んだ「3度(明るい・暗い)」が入っていません。 これを建物に例えるなら、おしゃれなインテリアも壁紙もない、**「鉄骨むき出しのビル」**です。
「楽しい部屋(メジャー)」でもなければ、「悲しい部屋(マイナー)」でもない。 あるのは、**「絶対に倒れない頑丈さ」**だけ。
装飾(3度)がない分、中身は**空洞(空虚)**ですが、だからこそギターを歪ませても音が濁らず、ドスン!と腹に響くのです。

2. なぜ「長・短」ではなく「完全」と呼ぶのか?
ルート(1度)と5度は、音楽理論では**「完全(パーフェクト)音程」**と呼ばれます。 長3度や短3度のように種類がなく、「完全」一択です。
これは、**「二人の相性が良すぎて、一心同体だから」**です。
物理的に音の波がピッタリと重なり合うため、個人の性格(明るい・暗い)が入る隙間がありません。 この「完全」なチームだけで組まれたコードだからこそ、どんなに大音量で鳴らしても音が喧嘩せず、一つの太いレーザービームのように響くのです。
3. ギターの指板で見る「黄金の形」
この「完全な相棒(5度)」の場所は、ギター弾きなら本能的に知っているあの場所です。
「ルートの隣の弦(細い方)、2フレット先」
例えば、6弦5フレット(A)がルートなら、その相棒は**5弦7フレット(E)**です。 この形さえ覚えておけば、指板上のどこでも「頑丈な音」を鳴らすことができます。
今日のレベルアップ完了!
お疲れ様でした!パワーコードの力強さの秘密は、**「余計な装飾(3度)を捨てて、骨組み(完全5度)だけで勝負しているから」**でした。 これでまた一つ、ロックな響きの謎が解けましたね。
次回は、いよいよジャズの扉を開きます。お洒落な響きの正体、「7度(セブンス)」について解説します。
独学で「パワーコードばかり弾いていて、マンネリ化してきた…」という方は、ぜひ大倉ギター教室へ。次のステップへの扉を一緒に開けましょう。独学で「パワーコードばかり弾いていて、マンネリ化してきた…」という方は、ぜひ大倉ギター教室へ。次のステップへの扉を一緒に開けましょう。