I’ll Close My Eyes[ジャズスタンダードを学ぼう]

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I’ll Close My Eyes(アイル・クローズ・マイ・アイズ)は、セッションでもよく取り上げられるスタンダード。メロディは素直なのに、いざアドリブとなると「キーがどんどん変わって、どこを弾いているのか分からなくなる」とつまずきやすい曲です。理由ははっきりしていて、前半8小節が2小節ごとに別のキーへ転調していく“Ⅱ-Ⅴ(ツーファイブ)の連続”だから。このページでは、テーマ演奏・コード進行・名演の参考音源に加えて、「この曲で何を練習すればいいのか」——1つのⅡ-Ⅴを各キーへ移調していく練習までを押さえます。コード進行は There Will Never Be Another You[ジャズスタンダードを学ぼう] に似ています。

30秒でわかる結論

この曲は前半8小節が2小節ごとに別キーへ移る“Ⅱ-Ⅴの連続”。だから難しいコードの塊として丸暗記するより、「1つのⅡ-Ⅴのフレーズを、キーを変えて移調していく」練習曲として捉えるのが正解です。

キーがちょこちょこ変わるので最初の1曲にはやや難しめ。でもとてもよくあるコード進行なので、練習曲としては本当にぴったりです。やらないこと=各2小節をバラバラのコードとして指で丸暗記すること/最初から全部のⅡ-Ⅴにテンションを盛ること。まずは1つのⅡ-Ⅴを各キーへきれいに移調できるようにするのが先です。

目次

I’ll Close My Eyesのテーマ演奏

まずはテーマ(メロディ)を、音で耳に入れてください。メロディを覚えてしまうと、このあとのコード進行の話もぐっと分かりやすくなります。

▲ I’ll Close My Eyes のテーマ演奏(講師・大倉による演奏)

コード進行

この曲のコード進行です。前半をよく見ると、2小節ごとに、少し違うキーのⅡ-Ⅴ(ツーファイブ)が並んでいるのが分かります。これがこの曲の“2小節ごとに転調する2-5”の正体です。

I’ll Close My Eyesのコード進行(前半8小節は2小節ごとに転調する連続Ⅱ-Ⅴ)

演奏スタイル(テンポ、リズム)

元々はバラードでしたが、ブルーミッチェルがミディアムテンポのスウィングで演奏し、セッションではブルーミッチェルのようなスタイルで演奏されることが多いです。

I’ll Close My Eyesのポイント

前半8小節は、二小節毎に転調していく2-5で構成されています。9、10小節目はサブドミナントから、サブドミナントマイナー(サブドミマイナー)になります。

基本的には2-5のパターンが中心なので、最初はリックを移調する練習にも役立つ曲になっています。

曲のkeyがちょこちょこ変わるので、一番最初に練習する曲としてはやや難易度は高いですが、良くあるコード進行なので練習曲にぴったりです。

「前半8小節は、2小節ごとに転調していく2-5でできています。基本が2-5の連続だから、1つのリック(フレーズ)を移調していく練習にぴったり。キーがちょこちょこ変わるぶん最初の1曲にはやや難しいけれど、とてもよくあるコード進行なので、練習曲として本当におすすめです。」

── 大倉(大倉ギター教室・講師歴20年)

この曲で練習すること

「有名だから」だけでなく、1つのⅡ-Ⅴを各キーへ移調していく練習がそのままできるのがこの曲の値打ちです。順番に見ていきましょう。

① 「2小節ごとの小さなⅡ-Ⅴ」を1つずつ捉える

前半8小節は、2小節ずつがそれぞれ別のキーの小さなⅡ-Ⅴ(ツーファイブ)になっています。つまり、覚えるのは「バラバラの難しいコード」ではなく、“同じⅡ-Ⅴが、キーを変えて出てくるだけ”。この見方に切り替えるだけで、ぐっと弾きやすくなります。

まずやることは、スケールで埋めることではなく、各コードのコードトーン(1・3・5・7度)で今の現在地を確認すること。特に3度と7度を優先して押さえると、たった数音でも「今どのキーのどこにいるか」がはっきりします。バッキングトラックを流し、コードトーンだけで最後まで通してみましょう。

② 1つのリック(フレーズ)を、キーを変えて移調していく

この曲が「移調練習にぴったり」なのは、Ⅱ-Ⅴが2小節ごとに、少しずつ違うキーで並んでいるから。お気に入りのⅡ-Ⅴのフレーズを1つ選び、最初の2小節のキーで弾いたら、次の2小節のキーへ移調してそのまま弾く——これを前半8小節ぶん、順番に繰り返します。1曲を通すだけで、同じフレーズをいくつものキーで弾く練習が自然にできてしまいます。

大倉の指摘:ツーファイブのフレーズは、コードトーンを3・5・1・7の順で弾くと、全部のリーディングトーン(導音)が繋がっていく——これを「デジタルパターン」と言います。こういう練習をすると、ツーファイブに限らず“コード進行を追っていくジャズらしいニュアンス”が掴めてきます。── 大倉(講師歴20年)

③ 9・10小節の「サブドミ → サブドミマイナー」を耳で感じる

上の「ポイント」で見たとおり、9・10小節目はサブドミナントから、サブドミナントマイナー(サブドミマイナー)へ動きます。ここは進行の“味”が変わる聴きどころ。指の場所ではなく、音の切なさ・色の変わり目を耳で覚えるのがコツです。この響きは他のスタンダードにも何度も出てくるので、ここで耳に入れておくと後がずっと楽になります。

そしてⅡ-Ⅴを移調で追えるようになったら、次のステップはツーファイブでどのテンションを足すか。コードトーンで追う土台ができていれば、そこに無理なくつながっていきます。

※「テンションと251進行」の教則ページは順次公開予定です。教室では今日から学べます → 体験レッスン

I’ll Close My Eyesについて

1945年に「ビリー・リード」が作曲しました。その後、イギリスの歌手「ドロシー・スクワイヤー」により歌われ、録音されました。

参考音源

まずは「ドロシー・スクワイヤー」による原曲です。バラードでの歌唱で、最近のセッションではあまりバラードでは演奏されません。1コーラス歌った後に、元々は違うメロディがあったようです。

Blue Mitchel。現在セッションで演奏されている、最も一般的なアレンジの演奏です。このイントロは定番のイントロなので、聞いて覚えておきましょう。

サラ・ヴォーンによるバラードでの歌唱。メロディが分かりやすいので、おススメです。

次に読む・あわせて学ぶ

この曲の練習と直結する教則ページ:

教則ページは順次公開予定です。教室では今日から学べます → 体験レッスン

大倉ギター教室・体験レッスン

2小節ごとに変わるⅡ-Ⅴを、移調で自在に

1つのフレーズを各キーへきれいに移調できているか・転調のたびに現在地を見失っていないかは、独学だと自分では気づきにくい部分です。体験レッスンでは実際に弾いてもらいながら、一緒に確認していきます。手ぶらでOK。楽器はこちらで用意します。

体験レッスンを申し込む →

大阪市西区南堀江/桜川駅・西大橋駅から徒歩5分(四ツ橋・JR難波も10分圏)・手ぶらOK

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