最近、ギタリスト/ベーシスト界にとって注目すべきニュースが飛び込んできました。長年多くのプロフェッショナルから愛されてきたKEMPER PROFILERに、待望の後継機種「KEMPER PROFILER MK2」シリーズが登場したのです。「MK2は何が変わったのか?」「Playerと比較してどうなのか?」「既存ユーザーは買い替えるべきか?」といった疑問や期待の声でSNSや音楽フォーラムは瞬く間に盛り上がりました。
そして早くも2025年6月現在、KEMPER公式ストアでは注文受付が開始され、日本国内での具体的な価格と納期(2025年7月14日以降の納期見積もり)も明らかになりました。
本記事では、現時点で判明しているKEMPER PROFILER MK2の全貌を、新機能、変更点を中心に徹底解説します。私、大阪で大倉ギター教室(https://okura-guitar.com/)を主宰しております大倉甲も、長年KEMPERをレッスンや自身の音楽活動で使用し、多くの生徒さんの音作りをサポートしてまいりました。その経験から、MK2がギタリスト/ベーシストの音楽制作やライブパフォーマンスにどのような影響を与えるのか、そしてその実力は本物なのか、ユーザーであり講師でもある視点から深掘りしていきます。
正直なところ、MK2にはまだ未知の部分も多く、その真価が明らかになるのはこれからかもしれません。本記事が、PROFILER MK2の情報を求める皆さんの疑問に答え、購入を検討する上での一助となれば幸いです。(記事執筆時点:2025年6月5日)
1. KEMPER PROFILER MK2シリーズとは?
KEMPER PROFILER MK2シリーズは、「More Power. More Flexibility. More of Everything You Love from the PROFILER.(よりパワフルに。より柔軟に。プロファイラーの愛すべきすべてを、さらに)」という開発コンセプトのもと、初代PROFILERの革新的な技術を継承しつつ、現代のニーズに合わせて大幅なパワーアップを遂げた待望の後継機種です。
対象となるモデルは以下の通りです。
- PROFILER HEAD (MK 2)
- PROFILER RACK (MK 2)
- PROFILER POWERHEAD (MK 2)
- PROFILER POWERRACK (MK 2)
- PROFILER STAGE (MK 2)
さらに、コンパクトな筐体で人気のPROFILER Playerも、ファームウェアアップデートによりMK2の一部の新機能に対応することが発表されており、Kemperエコシステム全体での進化が期待されます。
2. KEMPER PROFILER MK2 最も注目すべき進化:新プロファイリング技術(2025年夏頃提供予定)
今回のMK2発表で、多くのギタリスト/ベーシストが最も期待し、そして最も注目しているのが、プロファイリング技術のさらなる進化でしょう。Kemperの核となるこの技術が、MK2では新たな次元へと到達する予定です(2025年夏頃提供予定とアナウンスされています)。
現時点で明らかにされている主なポイントは以下の通りです。
- 10万以上の周波数ポイントを分析する超高精度プロファイリング: より詳細な分析により、アンプの持つ微妙なニュアンスやダイナミクスを、これまで以上に忠実に捉えることを目指しています。
- 次世代スピーカー&ダイナミック調整可能なキャビネット共振キャプチャ: スピーカーキャビネット固有の鳴りや箱鳴りといった複雑な共振特性を、よりリアルかつダイナミックに再現する技術が導入される模様です。
- Liquid Profiling技術: アンプのゲインやトーンコントロールを操作した際の挙動までをシームレスに統合し、プロファイルされたアンプがまるで実機そのものであるかのような相互作用を実現することを目指しています。
- アナログ測定とAIを組み合わせたハイブリッドアプローチ: 伝統的なアナログ測定技術の精度と、最新のAI技術による高度な解析能力を融合させることで、これまでにないレベルのリアリティを追求するとのことです。
これらの新技術が具体的にどのようなサウンドの変化をもたらすのか、特に既存のプロファイルと比較して音質がどれだけ向上するのかは、実際にリリースされてからのお楽しみといった面も大きく、私、大倉も非常に期待しています。しばしば噂される「モデリング技術の本格的な融合か」という点も、この新プロファイリング技術とどう関連してくるのか、今後のKemperサウンドの方向性を示す上で極めて重要なポイントとなりそうです。この新技術の全貌と実力が明らかになるまでは、MK2の評価は「期待の成長株」と言えるかもしれません。
3. 既存ユーザー必見!MK2への互換性と移行Q&A
MK2の登場は、既存のPROFILERユーザーにとって多くの疑問点を投げかけています。特に「自分の持っている機材やリグはどうなるのか?」という点は最大の関心事でしょう。
- Q1. 旧モデルのPROFILERで作ったリグはMK2で使える? A. はい、公式情報によれば、旧モデルで作成したリグ(プロファイル)はMK2でもロードして使用可能です。さらに、MK2のハードウェアによってレスポンスが向上する可能性も示唆されています。これは既存ユーザーにとって大きな安心材料ですね。
- Q2. MK2の新しい高解像度プロファイルは旧モデルのPROFILERで使える? A. はい、Kemperの公式情報によれば、MK2の新しいプロファイリング技術で作成されたプロファイルも旧モデルでロードして使用可能ですが、その際は旧モデルのハードウェアの処理能力に最適化された「クラシックプロファイル」の解像度で再生されるとのことです。つまり、MK2の持つポテンシャルを最大限に活かしたサウンドを体験するには、やはりMK2本体が必要となるでしょう。
既存ユーザーが最も気になるのは、おそらく「自分の持っている初代PROFILERが陳腐化してしまうのではないか」「MK2に買い替えるだけの価値があるのか」という点です。個人的な見解としては、初代PROFILERも依然として素晴らしい機材であり、すぐに陳腐化するとは考えていません。しかし、MK2の新機能、特に将来的に提供される新プロファイリング技術に魅力を感じるのであれば、買い替えを検討する価値は十分にあります。ただし、焦って判断する必要はなく、まずはMK2の全貌、特に新プロファイリング技術の評価が固まるまで「様子見」というのも賢明な選択です。今KEMPERを所有しておらず、新規導入を考えている方にとっては、後述するPROFILER Playerも非常に有力な選択肢となるでしょう。旧型(初代PROFILER)を今から新品で、特に深く考えずに購入するのは、MK2の登場を考えると慎重になった方が良いかもしれません。
なお、MK2へのアップグレードパス(下取りプログラムなど)については、現時点(2025年6月)でKEMPERからの公式なアナウンスはありません。過去の事例から考えると、大規模な下取りプログラムなどが実施される可能性は低いかもしれません。
4. その他の主要な進化ポイント – より快適に、より創造的に
新プロファイリング技術以外にも、KEMPER PROFILER MK2にはギタリスト/ベーシストにとって魅力的な進化が多数盛り込まれています。
- 処理能力の大幅向上で、より快適な操作性を実現 MK2シリーズ最大の進化点は、内部処理エンジンが大幅にアップグレードされたことです。これにより、ギタリストにとって嬉しい変化がもたらされています。
- 起動時間が約20秒に高速化: 初代PROFILERの起動時間は約1分。これが約20秒へと劇的に短縮されました。ライブ前のセッティングや大倉ギター教室でのレッスン準備の際、「もう少し早ければ…」と感じていた方には朗報です。この数十秒の差は、現場でのストレスを軽減し、スムーズな演奏開始を可能にする大きなアドバンテージだと、講師である大倉も実感しています。
- UIレスポンスとプリセット切り替えの向上: パフォーマンスモードでのリグ切り替えやエディット時の反応速度が向上し、より直感的で快適な操作が期待できます。
- エフェクトシステムが革命的に進化!最大20ブロック同時使用可能に MK2ではエフェクトシステムが大幅に拡張され、トータルで最大20のオーディオエフェクトブロックを同時に使用できるようになりました。これには、新たに搭載された7つの専用エフェクトスロット(Palm Ninjaノイズゲート、コンプレッサー、ピュアブースター、ワウ、ヴィンテージコーラス、エアコーラス、ダブルトラッカーなど)が含まれます。この拡張性は、まさに「足元に巨大で自由なペダルボードが完全に統合された」ような感覚です。大倉ギター教室で多様なジャンルの楽曲に対応する際や、生徒さんの「このエフェクトとあれを組み合わせたい!」といった複雑な要望にも、MK2一台でより柔軟かつ高度に応えられるようになります。(ケンパーのエフェクターは近年のアップデートでかなり改善されました。MK2でさらに専用スロットが増えることで、より積極的な音作りが可能になり、今後もソフトウェアアップデートによる進化が期待できるので非常に楽しみです。)
- PROFILER Stage MK2では軽量化も実現 フロアタイプで人気のPROFILER StageもMK2へと進化。堅牢性はそのままに、さらに軽量化が図られたとのことです。(具体的な重量差については、公式発表や実機レビュー等でご確認ください。)頻繁に機材を運搬するミュージシャンにとっては嬉しい改善点と言えるでしょう。
5. PROFILER Playerユーザー歓喜!MK2対応でさらなる進化
コンパクトなサイズと手頃な価格で人気のPROFILER Playerユーザーにとっても、MK2の登場は大きなニュースです。Playerは「MK2対応済み」とされており、無料のファームウェアアップデートによってMK2で導入される新機能の一部を利用できるようになります。
現時点(2025年6月5日)で判明している、または期待されるPlayerの進化点は以下の通りです。
- 新しいシグナルフローにより、LVL1(基本レベル)でも最大16のエフェクトブロックが同時使用可能に(※): Playerのコンパクトな筐体からは想像できないほど強力なエフェクト処理能力が期待されます。
- 新しい高度なプロファイリング技術(プロファイルの読み込み)に対応予定(※): PlayerでもMK2クオリティのプロファイル(解像度はPlayerのハードウェアに最適化される可能性あり)が利用できるようになる見込みです。これにより、Playerのサウンドクオリティが一層向上することが期待されます。
- Player本体でのプロファイリング作成機能も将来的に対応予定(※): 最新の情報では、Playerも2025年夏頃に提供予定のソフトウェアアップデートにより、本体の単一インプットを使用したプロファイリング作成機能に対応すると報じられています。これが実現すれば、Playerの活用の幅が大きく広がります。
(※これらの機能や仕様の詳細は、必ずKemper公式サイトの最新情報をご確認ください。提供時期や内容は変更される可能性があります。)
これらの進化により、PROFILER Playerは単なるエントリーモデルやサブ機という位置づけを超え、メイン機としても十分に活用できるポテンシャルを秘めることになります。私、大倉自身も、「今Kemperを新たに導入するなら、まずはPlayerから試してみる」という選択肢が、これまで以上に魅力的になったと感じています。大倉ギター教室でも、これからKemperを導入したいという生徒さんには、まずPlayerをおすすめするケースが増えそうです。
6. KEMPER PROFILER MK2は買いか? – 大倉ギター教室・大倉 甲の視点
さて、ここまでMK2の進化ポイントを見てきましたが、結局のところKEMPER PROFILER MK2は「買い」なのでしょうか?
この問いに対する答えは、ユーザーの現在の状況やニーズによって大きく異なると言えます。まず、「待望の後継機種。進化がすごいかはわからない。」という冷静な視点は持っておくべきでしょう。初代PROFILERが既に完成度の高い製品であっただけに、MK2の進化が全てのユーザーにとって革命的と感じられるかは、まだ未知数な部分も多いのが現状です。
MK2がおすすめなユーザー像としては、以下のような方が挙げられます。
- 最新技術を追求し、最高のサウンドクオリティを求めるプロフェッショナル。
- Kemperの内蔵エフェクトのクオリティに魅力を感じており、1台でシステムを高度に完結させたい、特にエフェクトの自由度を重視するギタリスト/ベーシスト。
- 初代PROFILERや他社製品からの買い替えを検討している人。
一方で、現行の初代PROFILERで十分に満足しているユーザーや、PROFILER Playerのコンパクトさやシンプルさを気に入っているユーザーにとっては、必ずしも急いでMK2に買い替える必要はないかもしれません。特に、PlayerがMK2対応で機能強化され、将来的にはプロファイリング作成機能まで搭載される可能性を考えると、「今買うなら個人的にはplayer」という意見も非常に現実的です。
MK2のメリット
- 間違いなく処理能力の向上による快適な操作性。
- 大幅に拡張されたエフェクトシステムによる音作りの自由度向上。
- 将来的に提供される新プロファイリング技術への対応。
- 8チャンネルUSBオーディオインターフェース機能の搭載(MK2 Head/Rack/Stage)。
MK2のデメリット・注意点
- 価格(初代PROFILERやPlayerと比較して高価になる点)。
- 新機能が増えることによる操作の学習コスト(初代ユーザーでも慣れが必要な部分があるかもしれません)。
- ディスプレイが現行モデル(初代)から据え置き(モノクロ、非タッチスクリーン)である点に、一部ユーザーからは改善を望む声もあります。
私、大倉がもし大倉ギター教室の生徒さんにアドバイスを求められた場合、まずはその方の予算、演奏スタイル、求める機能などを丁寧にヒアリングします。その上で、MK2、現行機(中古市場も視野に)、そしてPROFILER Playerという選択肢それぞれのメリット・デメリットを提示します。
具体的には、「現行機(初代PROFILER)を今から新品で購入するのは、MK2の全貌が明らかになり、市場の評価が定まるまで待つのが賢明かもしれません。少し値段が高いですが、将来性や新機能を考えるとMK2、あるいは非常にコストパフォーマンスが高く、機能も大幅に向上するPlayerという選択肢が現実的でしょう。」といったお話をするでしょう。一概に「これがベスト」とは言えないため、個々の状況に合わせた機材選びが重要です。
7. 価格と入手方法
ついに明らかになったKEMPER PROFILER MK2シリーズの価格と入手方法をまとめました。2025年6月4日現在、KEMPER公式オンラインストアでは既に注文が可能となっており、ギタリスト/ベーシスト待望の新モデルをいち早く手に入れるチャンスです。
- PROFILER HEAD (MK 2): ¥195,000 (税込)
- PROFILER RACK (MK 2): ¥195,000 (税込)
- PROFILER POWERHEAD (MK 2): ¥255,000 (税込)
- PROFILER POWERRACK (MK 2): ¥255,000 (税込)
- PROFILER STAGE (MK 2): ¥217,000 (税込)
また、MK2対応済みとして注目されるPROFILER Playerも引き続き魅力的な価格で提供されています。
- PROFILER PLAYER: ¥109,000 (税込)
入手可能な場所:
- KEMPER公式オンラインストア
- 国内正規販売店
納期について: 2025年6月4日時点でのKEMPER公式オンラインストアの情報では、納期見積もりは2025年7月14日以降と案内されています。最新の納期については、必ず公式サイトまたは各販売店でご確認ください。
この価格設定に関して、大阪で大倉ギター教室を運営する大倉甲の視点からコメントすると、PROFILER Playerがこの価格でMK2の新機能(一部)を利用でき、将来的にはプロファイリング作成機能まで対応する可能性を考えると、これからKemperの世界に足を踏み入れる方や、手軽なサブ機、あるいはメイン機としても十分に活用したいギタリストにとって、コストパフォーマンスが極めて高い選択肢と言えるでしょう。実際に大倉ギター教室の生徒さんにも、予算と求める機能に応じて自信をもっておすすめできる一台です。
フラッグシップモデルであるMK2シリーズも、プロ仕様の機能、堅牢性、そして将来性を考えれば、決して高すぎる価格ではないと感じます。
8. まとめ – KEMPER PROFILER MK2が切り拓く音楽制作の未来
KEMPER PROFILER MK2の登場は、初代が築き上げた「プロファイリングアンプ」という確固たる地位をさらに押し上げる、着実な進化と言えるでしょう。処理能力の向上、エフェクトシステムの拡張、USBオーディオインターフェース機能の搭載、そして期待の新プロファイリング技術は、ギタリスト/ベーシストの創造性を刺激し、音楽制作やライブパフォーマンスに新たな可能性をもたらすことは間違いありません。
しかし、その一方で「進化がすごいかはわからない」という冷静な視点も重要です。MK2の真価、特にサウンド面での決定的な進化は、2025年夏頃に提供予定とされる新プロファイリング技術が実際にリリースされ、多くのユーザーによって実践的に活用されていく中で、徐々に明らかになっていくでしょう。現時点では、MK2は「非常にポテンシャルの高い、期待の成長株」と言えるかもしれません。
PROFILER PlayerのMK2対応と将来的な機能拡張も含め、Kemperエコシステム全体が進化し続けることで、ユーザーは自身のニーズや予算に合わせて、より柔軟に最適な機材を選択できるようになります。
この記事が、大倉ギター教室の大倉甲の視点も含め、あなたがKEMPER PROFILER MK2、そして進化し続けるKemperの世界を理解するための一助となり、ご自身の音楽活動にとって最良の選択をするためのお役に立てれば、これ以上の喜びはありません。
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