LINE6 HX Stomp導入したのでレビュー、使い方
前々から気になっていたhx stompを導入しました。
2024年、現在はレッスン時の生徒さん用エフェクター、荷物を減らしたい時、ピンポイントでの使用が増えてきました。
結論から言うと
お値段は少々張りますが間違いなく買いです。
サウンドハウスさんの商品ページです。
音質のクオリティ、操作性、実用性どれをとっても満足いくものです。
まずはHelixシリーズについてです。
HX Stomp XLが発表されました
詳しくはこちらの記事情報確定HxStompの新作[Hx StompXL]が発表されました。
をチェックしてください。
Hx Stomp XLの変更点
- DSP性能はHXStompと同じ
- フットスイッチが3個から8個に増量
- スナップショットもスイッチ増量に合わして増量
- 筐体が大きくなった
- その他は特に変更なし
Hx stompの強みでもあり弱点でもあったフットスイッチの個数が増量されたバージョンと考えていいです。
値段も99000円と少し上がってます。また絶妙な値段設定だと思います。
Helix LTが実勢価格14万、中古で10万前後なので悩む人も多いと思います。
Helixシリーズ、サウンド面での性能の違いはなし
Line6からは現在
- Helix LT
- Helix Floor
- Helix Rack
- HX Effects
- HX Stomp
- HX One
がラインナップされています。
沢山の種類が発売されているのでどれを買ったらいいか悩む人も多いと思います。
どれを選んでも音のクオリティは変わらないのが凄いところです。
で結局何が違うの?とゆうと
上位機種では使用エフェクトの同時使用数に制限がありません。
DSPもDUALになっており24個ほど使用できるようです。
HXstomp
HXeffects
では同時使用数が6個に制限されています。
LINE6の公式ページにLT,Floor,Rack
のスペックの比較表がPDFであったのでリンク張っときます。
HX Stompと上位機種の違い
細かくは違う点は沢山ありますが同じ点が殆どです。
簡単に一言で説明している人で
見た目の機能が違うと説明している人がいました。
これはまさにその通りでフットスイッチの数が違うとか入力、FX、出力の数が違うとかです。
その他はサウンド、エフェクトの種類すべて同じです。
なので大掛かりなシステムを組んでいる人以外はstompで十分な気がします。
HX StompとHX Effectsの違い
HX EffectsはHXシリーズのアンプシュミレーター部分を搭載せずにエフェクト部のみを取り出した物になります。
その為フットスイッチも8個ついていてストンプボックスとして使用するにはもってこいです。
価格もこのシリーズのなかで最安値になっています。
アンプシュミレーターはいらなくて高品質なマルチエフェクターを探している人には待ってこいではないでしょうか。
HX Stompについて
ようやく今回のメインのHX Stompについてです。
まずは具体的な使い方よりハード面のスペック、出来ることについてです。
HX Stompの入出力
- 1/4 インチ ステレオ入出力
- TRS「エクスプレッション・ペダル/フットスイッチ」デュアル入力
- ステレオ・エフェクトループ(モノ/ステレオTRS センド、ステレオリターン)
- USB オーディイオインターフェース(マルチイン・アウト)
- ヘッドフォン出力
十分すぎるほど充実しています。
このあたりは特に重要なので順番に説明します。
1/4 インチ ステレオ入出力
そのままなのですが、まず1/4インチとゆうのはサイズのことで一般的なギターのシールドに使用されているジャックのサイズです。
ここからが重要なのですがLR別系統でのエフェクトをかけることが可能になっています。
とゆうことはLRで違うギターをさしてちょっとしたセッション、レッスンでは一台のHX Stompで二本のギターに別々のアンシュミ、エフェクトをかけれます。
ピックアップが二個ついたアコギもバラバラにEQとかをかけて内部でミキサーを使用し音量バランスをとることができます。
いままで複数台の機材を使わないと実現できなかった事がいとも簡単にできてしまうのは、革新的でした。
TRS「エクスプレッション・ペダル/フットスイッチ」デュアル入力
外部スイッチの増設に使用します。
最大2つまで増やす事が出来ます。
増やし方も自由自在で
フットスイッチ2個
エクスプレッションペダル2個
フットスイッチ、エクスプレッションペダル各一つずつ
あらゆる組み合わせが使用できます。
本体と合わして計5個のフットスイッチがあるので大体の事には困りません。
ステレオ・エフェクトループ(モノ/ステレオTRS センド、ステレオリターン)
最近はやりの4ケーブルメソッドにも対応しています。
ここに自分の好きなエフェクターを接続しHXstompに組み込む事ができます。
好みの歪み系を組む人が多いです。
僕は歪みは内蔵のもので十分なので、常に[エレハモのBASS9]を接続しています。
アイデア次第で可能性が広がります。
USB オーディイオインターフェース(マルチイン・アウト)
DTMに対応したクオリティのオーディオインターフェイスとして使用できます。
オーディオインターフェイスには僕自身詳しくないのでここでは割愛します。
PCでのエディット
専用のアプリケーションを使用して編集します。
この出来が凄くて直観的にパラメーターを設定できます。
エフェクトのブロックをドラッグで移動出来たり、ギターの音を確認しながら設定できるので使いやすいです。
動作もさくさくでこのソフトウェアのプログラマーはめちゃくちゃすごいですね。
ありがとうございます!
HXstompのサウンド面
ここまで本体のスペックの事を書いてきたのですが、ようやく肝心のサウンドの事について書いていきます。
まぁ音がいいのは当然といった感じですが、もう少しお付き合いください。
全体的なサウンド
フラットにセッティングしたときの音はLowがすっきり目で若干Midによっています。
これはあえて狙っているのかなと考えます。
レコーディングしたときに最終lowを削ってmidを若干持ち上げる時が結構あります。
ライブでもあまり低音が出すぎるのはよくないと思います。
なので僕的には問題ないですし、もし気にいらななければ、グローバルEQで補正すれば済むだけです。
ちなみにBossのGT-1000は逆の感じでmidが削られたサウンドのイメージです。
どちらがいいといったことはなく各メーカーの考え方が反映されているのだと思います。
この違いがメーカー別の特徴の音と思ってかんじもあるのかもしれません。
Hx stomp搭載AMPのモデリング
HXstompのメインの使用法だと思います。
モデリングに関してもかなり完成度は高く、RECでもライブでも十分に使用できます。
アンプモデルは有名な物からマニアックな物まで沢山の種類が用意されています。
アップデートを重ねる事にどんどんモデルも増えていくので今後も楽しみです。
日本ではあまり有名でない物でもアメリカでは非常にポピュラーなモデルも数多くあるので実機の音を聞いたことがない
モデルもありました。
ギターアンプモデル
日本で定番でよく使用されている物
- フェンダーアンプ
- マーシャル
- JC120
- マッチレス
- ボグナー
- メサブギー
- オレンジ
- peavey5150
個人的に
クリーンでは
フェンダーのツインリバーブ、デラックスリバーブ、現場によってはJC120
歪みでは
5150をよく使用します。
がっつり歪ますとエディバンヘイレンの音になります。
高校生の時の憧れの音色だったので嬉しくてつい使ってしまいますね。
ゲインを下げ目にするといい感じのオーバードライブサウンドになります。
ベースアンプモデル
- アンペグ
- アギュラー
- ギャリアンクルーガー
- アコースティック
- メサブギー
僕自身ベーシストとしても仕事しているのですが実はまだ実践投入していません。
自宅では一通り試してみたら十分に使えるものばかりでした。
ベーシストにもおすすめできます。
ギターでオクターバーをかけてベースアンプモデルを使うと本物のベースの音になって楽しいです。
CAB
アンプタイプを選ぶ時に
AMP+CABとAMPのみ、プリアンプのみの使用を選ぶことが出来ます。
Cabはそのままですが
キャビネットのシュミレーションです。
定番モデルはもちろん沢山のモデルが用意されています。
この中にはマイクのシュミレーションも含まれているので、数えきれない位の組み合わせになります。
僕自身は現場の環境によるのですがあまりCABは使用していないです。
搭載エフェクト
種類ごとに全て解説していくと膨大な量になるので僕自身がよく使用する物を少しだけ紹介します。
詳しい解説はまた機会を見つけて別記事にまとめたいと思います。
<h3>歪系エフェクト</h3>
皆さん気になるエフェクトで使用頻度も高いと思います。
今回はブースター、オーバードライブ、ディストーション
の三種類に分けてよく使用している物を紹介します。
クリーンブースター
- kinky Boost
定番のEPブースターのモデリングです。
実機と比べて若干ゲインが高く設定されている感じがします。
最初は結構使っていたのですが、最近ではほぼ使用しなくなりました。
オーバードライブ
- Dhyana Drive
zen driveのモデリング
- Minotaur
ケンタウルスのモデリング
- Compulsive Drive
Full ToneのOCDのモデリング
オーバードライブに関しては優秀な物が多いので結構気分で変えたりしています。
最近ではバージョン2.80で追加されたZen Driveのモデリングが使用率高めです。
ディストーション
- Vermin Dist
RATのモデリングです。
このRATは現行のRATの音よりも昔のRATの音に近いです。
僕自身ディストーションのサウンドが欲しい時はアンプで歪せる場合が多いので殆ど使用していません。
空間系エフェクト
ここでもよく使用している物のみを紹介していきます。
コーラス
- Chorus
LINE6のオリジナルです。
比較的シンプルなコーラスです。
WAVE Shapeの設定があるので好みのサウンドが作りやすいです。
ディレイ
- Transistor Tape
Echoplexのテープエコーのモデリングです。
実機は触った事ないのですが、いい感じのテープエコーのサウンドなのでよく使用しています。
ライブで使用する時は
Tap Temp機能をよく使用しています。
ディレイは面白いサウンドのものが多いので、まとまった時間が取れる時に研究するつもりです。
リバーブ
- Plateaux
Line6のオリジナルのリバーブです。
モジュレーションの機能でストライモンのシマーモードみたいになります。
設定を詰めていくととても美しいリバーブになるのですが、中々設定がシビアで使いにくいです。
このリバーブも研究したいと思います。
- Plate
物凄く普通のオリジナルのリバーブです。最近ではこのリバーヴに落ち着きました。
リバーブのパラメータは僕は、現場での環境に合わせて、微調整を繰り返すのでこれ位シンプルな方が使いやすいです。
当初はリバーブはストライモンのブルースカイをHxStompの後にかけていたのですが、HxStompの物で十分ですね。
ルーパー
もちろんルーパーも搭載されています。
ただ正直使い心地はよくないです。
1スイッチでの使用を前提としてプログラムされているので、連続二回押しが中々慣れないです。
ただ内蔵ので使えると急に使いたくなった時に便利(僕自身ジャズギタリストなのでライブ中とかに思いつくと試したくなる)
なので練習しています。
アップデートで2スイッチバージョンも追加でほしいのが本音です。
HxStompでのよく使うセッティング
ここでは簡単にですけど僕のライブでよく使用しているセッティングを紹介します。
詳しくはまた別記事で紹介します。
毎回ちょこちょこ変わりますが
先日のライブでのセッティングです。
入力から
- 入力
- FX Loop
- デラックスリバーブ
- 上下に分岐
- Transistor Tape(上ルート)
- ステレオのプレートリバーブ(下ルート)
- ステレオコーラス(下ルート)
- ルートの合流
- 出力
簡単にポイントだけを説明します。
今回はオーソドックスなJazzのボーカルDuoだったので
クリーントーンのみの使用なので歪系は使用していません。
- まずは入力
ここではインピーダンスをしっかりと設定してあげます。
僕の場合はこの前にバッファー入りのチューナーを繋げているので
1MΩに合わしています。ここは非常に重要なので必ずチェックし最適なインピーダンスにしましょう。
- FXLoop
いきなり外部のエフェクターにつないでいます。
外部にはエレハモの「BASS9」ベースのシュミレーターを繋いでいます。
BASS9の性能をフルに使えるようにsendの値を少しさげています。
MIXの値もちょっと低めに設定し原音を損なわないように設定します。
- AMPシュミレーター
今回はフェンダーのデラックスリバーブを使用しています。
Cabは使用していません。
ここでのポイントはあまりなく好きにEQをするといいです。
僕の場合はぎりぎり歪まない感じにしています。
後多くの人が意味の解らないBias、BiasX、Sagの数値を極端に上げています。
これらの数値を上げるとより真空管アンプのニュアンスをだせます。
ここら辺はかなりの可能性を秘めているので少しずつ研究しています。
- 分岐
ここで並列に分岐しています。
目的としては二つあります。
1.ディレイ音にリバーブをかけない事により輪郭をはっきりさせる。
2.リバーブ音のみにコーラスをかけてMODリバーブとしても使える
主にこの二つを狙っています。
- Transistor Tape
ディレイです。
テープエコーを使用していて
あまりMIXを上げないようにしています。大体15~20の間
FBは一回帰ってくるのを目安にしています。
Timeは基本曲のテンポに合わしてTapTempoで設定します。
TapTempoを使用しない場合は400ms程度が多いです。
- リバーブ
ここでは普通のplateを選択しています。
ここでのポイントは少し物足りないかな?って感じにするといいです。
あと今回はHigh Cutを少し強めに(4.6khz以上カット)かけてます。
ここでの最大のポイントはMixを100%にしリバーブ音だけを下ルートでは作っています。
次のコーラスへの準備です。
- コーラス
コーラスを使用。
ここではパラメータは大雑把で大丈夫です
このコーラスにはリバーブ音のみで原音が入ってこないのでリバーブの残響音のみにコーラスをかける事が可能です。
まあ最近よくあるModリバーブを作り出している感じです。
- ルートの合流
ここのBレベルでリバーブのMixを調整します。
大体ー12dB程でしょうか。演奏する場所でかなり変動するので最適なレベルを探って下さい。
- 出力
ここで最終的な音量、panを設定します。
今回作った音色だと少し音量が小さいのでここで最適なレベルに調整します。
今回は+10dBに設定しています。
- フットスイッチの割り振り
今回はstompモードで各エフェクトのオンオフを操作しました。
1.FXLoop
2.ディレイ
3.タップテンポ
4.コーラス
みたいな感じでした。
参考になれば幸いです。
好評なら他のセッティングパターンも紹介していきます。
HXstompの残念なところ
殆どないのですがあえて考えてみました。
- 値段が高め
このクオリティなので僕は安いとか思ってしまうのですが、約8万円のエフェクターとなると
中々手が出にくいのは事実です。
しかし実際に使用している人の意見はいい買い物をしたという意見が圧倒的に
多いので内容と価格のバランスはとれていると思います。
実際僕自身も買って非常に満足しています。
- たまにソフトウェアのバグが起こる
これはちょっとまずいです。
特定のエフェクトを特定の条件で並べるとフリーズしたり、エフェクトがオンにならない現象がおきます。
あとはPCに繋ぎながら本体でも設定を触っていたらフリーズしました。
原因は不明ですが、とりあえず全て再起動したところ正常に動作しているので大事には至ってないです。
これらのバグもソフトウェアのバージョンアップで解消はしていくとは思いますが、大事な本番中に起きたらと考えるとぞっとします。
- アダプタが専用の物
電源アダプターが付属の専用のものの使用となります。
付属の物は3Aの物でかなりの高出力の物です。
パワーサプライだとせいぜい1Aが限界です。
HxStompをパワーサプライで動作させる
専用のアダプターだと何かと不便なのでパワーサプライで動作させることができます。
用意するもの
完全アイソレートされたパワーサプライ(500mA以上)
あとはオヤイデのこのケーブルを使用します。
注文するときは必ずエフェクター側を2.5mmを選択しましょう
これでパワーサプライも使用できるようになり利便性が格段に向上します。
特に他のエフェクターと併用する時におすすめです。
hxstompの値段
どこで買っても大体8万円(税込み)程度です
なのでポイントを沢山くれる所で購入するのがいいと思います。
現在はサウンドハウスさんのポイントが一番多いです。
よく在庫無くなっていますが以外とすぐに届いたりするので予約してみるのもいいと思います。
HxStompの中古市場
中古市場もチェックしてみたところ大体7万円位が相場みたいです。
この値段だと新品で買ってポイント等を沢山貰えるほうがお得な感じがしますね。
逆に考えるともし買って気に入らなくてもあまり損しない値段で売れるということです。
大倉ギター教室ではレッスン生を随時募集しています。
記事を読んで当教室に少しでも興味を持っていただけたら、以下のページ(レッスン内容紹介)をご覧いただければ幸いです。
ジャズギターコース
エレキギターコース
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