チャーリークリスチャン[Charlie Christian ]

ジャズギタリスト紹介 > チャーリー・クリスチャン

ジャズギターの土台を築いた人——チャーリー・クリスチャンは、そう呼ばれるギタリストです。彼が登場する前、ギターは「コードを弾く楽器」でした。サックスやトランペットのように単音でソロを歌わせ、ギターを「ソロ楽器」に変えた最初の人。今につながるジャズギターの歴史は、ここから始まります。

30秒でわかる結論

チャーリー・クリスチャンは「ギターがソロ楽器になった最初の人」。ジャズギターの歴史は、この人から始まります。

彼以前のギタリストはコードを弾くだけで、ソロは弾きませんでした。チャーリー・クリスチャンが初めて、管楽器のように単音のソロをギターで歌わせた——だから年代順に聴くなら、ここが出発点です。25歳の若さで世を去るまでのわずか数年の録音が、のちの全ジャズギタリストの土台になりました。

目次

チャーリークリスチャンの歴史

1916年テキサス州で生まれるが育ちはオクラホマ。
1936年、20歳からギターを弾き始める。

わずか3年後、23歳のときにベニー・グッドマン楽団に加入。
記録の残っている限り、ジャズギターの現在の形を作った人物である。
チャーリー・クリスチャン以前のギタリストは、コードは弾いてもソロはまったく演奏することはありませんでした。

ベニー・グッドマンのバンドに入ってからは、昼はベニー・グッドマンの仕事、夜はニューヨークで若手ミュージシャンとセッションをして腕を磨いていました。

1942年、25歳の若さで結核のため他界。

チャーリークリスチャンの使用ギター

ギブソン ES-150
ギブソンのアンプ EH-150

チャーリークリスチャンのES-150

彼の使用していたES-150は、恐らく1937年製とされています。
当時まだエレキギターという楽器は出始めて間もなかったため、専用のアンプもほとんどなく、ギターとセット販売されていたそうです。
セット販売されていたアンプが、チャーリー・クリスチャンも使用していたEH-150 です。

チャーリークリスチャンのおすすめアルバム

「ミントンハウスのチャーリークリスチャン」
恐らく、世界で初めて記録に残ったギターでのジャズの演奏です。
1941年に、ディジー・ガレスピー、セロニアス・モンクとのセッションを録音しています。

全ジャズギタリスト必聴です。この録音の場(ミントンハウス)は、のちにビバップが生まれていく現場でもありました。

チャーリークリスチャンのスタイル

伴奏では、正確な四つ切り(四分音符でコードを刻む)をしています。

大倉の断言:「かっこいい四分音符が弾けると、もう何をやってもかっこよくなります。ただ、それがめちゃめちゃ難しいっていうのが、ジャズのリズムの深いところですよね。」── 大倉(講師歴20年)

ソロは、ブルーススケールとアルペジオを中心にしたフレーズが多いです。
これらのフレーズは、のちのギタリストに多大な影響を与えています。
チャーリー・クリスチャンを研究しなかったジャズギタリストは、居ないと思います。

「チャーリー・クリスチャンとか、あの辺の時代のジャズギタリストは、ブルース色がすごく強いんです。でも、普通のロック系のミュージシャンがやるブルースとは違って、もうちょっと洗練されている。だから土台として、ブルースをペンタトニックスケールだけで軽く弾いてみるのは、全くやったことがない人はやる方がいい。アドリブの逃げ道にもなるし、困ったらブルースを弾いておけば、なんとかなるんです。」

── 大倉(大倉ギター教室・講師歴20年)

チャーリークリスチャンの映像

残念ながら、動く映像は残っていないようです。ここでは、写真と音源のYouTube動画を貼っておきます。まずは「ミントンハウスのチャーリークリスチャン」から [swing to bop] を。

▲ チャーリー・クリスチャンの音源(写真つき)

このギタリストから学ぶこと・聴きどころ

① 年代順に聴くなら、ここが出発点

チャーリー・クリスチャンは「ギターがソロ楽器になった始まり」です。つまり、ジャズギターを歴史の順に聴いていくとき、いちばん最初に置ける1枚が「ミントンハウスのチャーリークリスチャン」。上の音源を、まずは何を弾いているかより、どんな雰囲気で歌っているかを耳で追ってみてください。気に入ったフレーズを1つ、耳で拾って口ずさめるようになると、そこから先の全ギタリストの聴き方が変わります(耳コピの運用|何を・どうコピーするか)。

② バップが生まれる「前史」として聴く

彼が夜な夜な演奏していたミントンハウスは、のちにビバップが生まれていく現場でした。チャーリー・クリスチャンのソロは、ブルースとアルペジオを土台にした素朴なもの——ここから、チャーリー・パーカーたちの複雑なバップの言葉へと発展していきます。だから彼の演奏は、バップを学ぶ前の「入口」として聴くと、その後のスケールやフレーズがなぜ生まれたのかが腑に落ちます(ビバップスケール(準備中))。

※「ビバップスケール」の教則ページは準備中です。教室では今日から学べます → 体験レッスン

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