本記事では、ギター歴40年超のボサノバ専任講師・播磨正明先生に初心者がまず取り組むべき5つのことを聞きました。
代表の大倉(ジャズギター専門)が「ボサノバ初心者」として素朴な疑問をぶつける対話形式でお届けします。
播磨先生いわく、「まずは”練習する”というより、音を楽しむことを忘れないでほしい」とのこと。この言葉を胸に、一緒にボサノバギターの世界を覗いてみましょう。
ボサノバギターとは?ジャズギタリストが感じた「別世界」の魅力
まずはボサノバギターの魅力について、播磨先生に聞いてみました。実は播磨先生、ボサノバに出会ったきっかけにはドラマチックなエピソードがあるんです。
ボサノバは「おしゃれなBGM」というイメージを持つ方も多いかもしれません。しかし実際には、サンバのリズムを再構築した緻密な音楽であり、ジャズとは異なる独自の世界観を持っています。だからこそ、ボサノバギターには「ボサノバならでは」のアプローチが必要なのです。
では、具体的に初心者は何から始めればよいのか。播磨先生に教わった「5つのやるべきこと」を順番に見ていきましょう。
ボサノバギター初心者がやるべき5つのこと【前半:①〜③】
1ボサノバのリズム構造を理解する
ボサノバのリズムは「ジャズのスウィング」とも「ロックの8ビート」とも違う独特のグルーヴを持っています。まずはこの「2拍子+16分音符」という骨格を頭で理解し、バチーダ奏法の基本パターンを右手に覚えさせることが最優先です。
ボサノバの基本リズムパターン3つ|右手の弾き方をTAB譜付きで解説
2ボサノバの基本コードを覚える
リズムの次はコードです。ボサノバでは、ジャズと共通するテンションコード(7th・9thなど)を多用しますが、押さえ方やヴォイシング(音の積み方)に独自の特徴があります。
最初から難しいコードを覚える必要はありません。まずはよく使う基本コード6つをしっかり押さえられるようになることを目指しましょう。
ボサノバで使う基本コード6選|初心者でも押さえやすいフォームを解説
3まず1曲弾いてみる——「イパネマの娘」
「イパネマの娘」はボサノバの代名詞的な曲であり、コード進行もボサノバの基本形を網羅しています。「1曲弾けた」という成功体験がモチベーションの源になりますので、まずはこの1曲を目標にしてみてください。
「イパネマの娘」をギターで弾こう|初心者向けコード&リズム解説
ボサノバギター初心者がやるべき5つのこと【後半:④〜⑤】
4右手の「指弾き」の基礎を身につける
ボサノバギターはピックではなく指で弾くのが基本です。ここが、ロックやポップスのギター経験者にとって最初のハードルになることが多いポイントです。
親指はベース音(5・6弦)を担当し、人差し指(i)・中指(m)・薬指(a)がコードを弾く——この「役割分担」を体に覚えさせることが、ボサノバらしいサウンドへの第一歩です。
ボサノバの指弾き基礎講座|親指と他の指の役割分担を覚えよう
5ボサノバの音源を聴く習慣をつける
技術の練習と同じくらい大切なのが、「ボサノバの音をたくさん聴くこと」です。リズムの「うねり」やハーモニーの美しさは、理屈よりも耳で吸収するほうが早い場面が多々あります。
SpotifyやYouTubeでジョビンやジョアン・ジルベルトの作品を聴いてみてください。「この曲を弾きたい」と思えるお気に入りの1曲が見つかれば、練習のモチベーションは自然と上がります。播磨先生のYouTubeチャンネルでも、ボサノバギターの演奏を公開しています。
▶ 播磨先生のYouTubeチャンネル「Bossa Nova Guitar HARIMA」はこちら
ボサノバギターは独学でも弾ける?レッスンとの違い
ここまで「やるべき5つのこと」を見てきましたが、「独学で進められるのか?」という疑問を持つ方も多いはずです。率直に聞いてみました。
独学でもある程度は進めますが、リズムの微妙なニュアンスやコードヴォイシングの美しさは、やはり経験豊富な講師から直接学ぶほうが圧倒的に効率的です。大倉ギター教室では、播磨先生によるボサノバギター専門のレッスンを開講しています。
播磨先生のNY・LA体験談——「イパネマの娘」で世界とつながった日
最後に、播磨先生のキャリアの中でも特に印象的なエピソードを紹介します。実体験に基づく話は、ボサノバギターを始めようとしている方にとって大きなインスピレーションになるはずです。
また播磨先生は、日本のボサノバギター第一人者・佐藤正美氏にも師事。初めて前座を務めた際、バーデン・パウエルスタイルで「イパネマの娘」を演奏したところ、佐藤氏から「そこまでやれるのならガンガンライブでもやっていったほうがいいよ」という言葉をもらったそうです。
こうした一流の音楽家たちとの経験を経て培われた播磨先生の指導を、大阪・南堀江で受けられるのが大倉ギター教室のボサノバギターコースです。
まとめ:ボサノバギター初心者が最初にやるべき5つのこと
本記事で播磨先生に教わった「5つのやるべきこと」を改めて整理します。
1ボサノバのリズム構造を理解する——サンバ由来の2拍子+16分音符、バチーダ奏法の基本パターン
2基本コードを覚える——親指でベース、他の指でコードトーン。まずは6つの基本コードから
3「イパネマの娘」を1曲弾いてみる——成功体験がモチベーションの原動力になる
4指弾きの基礎を身につける——親指とi・m・aの独立した動きを体に覚えさせる
5ボサノバの音源を聴く習慣をつける——耳からリズムとハーモニーの感覚を吸収する
今回、播磨先生にお話を伺って改めて感じたのは、ボサノバギターは「正しい順序で基礎を積めば、大人になってからでも十分楽しめる音楽」だということです。ジャズ専門の僕自身も、もっと早くボサノバの世界を知りたかったと感じました。
「まずは音を楽しむ」——この気持ちを大切に、ぜひ最初の一歩を踏み出してみてください。
ボサノバギターの練習、何から始める?効率的な上達ロードマップ
よくある質問(FAQ)
ボサノバギター初心者は何から始めればいいですか?
ボサノバギターは独学でも弾けますか?
40代・50代からボサノバギターを始めても大丈夫ですか?
ボサノバギターにはどんなギターが必要ですか?
ボサノバギターで1曲弾けるようになるまでどのくらいかかりますか?
ボサノバギター専任講師。ギター歴40年超。ジョビンの音楽に衝撃を受け、ブラジル音楽に傾倒。1984年に三原淑治氏(Jimmy Smithとツアーした日本人ギタリスト)に師事。1991年NYでJoe Beck氏・Rick Stone氏に師事し現地セッションに参加。1993年LA在住のJohn Pisano氏に師事し、ブラジル音楽のハーモニーエッセンスを習得。1994年、日本ボサノバギター第一人者・佐藤正美氏に師事し、大阪ライブで前座・共演を重ねる。2024年YouTubeチャンネル「Bossa Nova Guitar HARIMA」を開設。
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