大阪西区のギター教室「大倉ギター教室」代表の大倉甲です。
今回はTONEXの小型版が発売されるとゆうことで記事にまとめてみました。参考になれば幸いです。
ものすごくコンパクトなギターマルチプロセッサ「TONEX ONE」が発表されました。
実機の音色をキャプチャして使用できる物は昨今各メーカーから発売されていますが、ここまで安価でコンパクトなのは嬉しいです。
基本的に歪みが得意なエフェクター+リバーブ、EQ、コンプレッサー、ノイズゲートが同時にかけれるエフェクターになります。
バッテリー駆動ができないのですが消費電力が少ないので工夫次第ではセッションの場など大掛かりな機材を持ち込みにくい現場でも気軽に使用できそうです。
2024年5月末の発売で33,000円位の販売価格みたいなので発売したら実際に買ってみようと思っています。
TONEX ONEの主要な特徴
コンパクトながら多機能な設計
TONEX ONEは、そのコンパクトな設計にもかかわらず、多彩な機能を内蔵しており、ギタリストにとって非常に魅力的な選択肢となっています。このエフェクターは、手のひらサイズでありながら、高度なトーンキャプチャ技術と広範囲なエフェクト処理能力を持っています。
主要機能
特徴 | 説明 |
---|---|
トーンキャプチャ | 実際のアンプの音を精密に再現します。 |
エフェクトライブラリ | 名器のひずみ系のエフェクターを再現しています。 |
コンパクト差 | MXRサイズなのでスペースを取らず通常の9V電源で使用できる |
無限の音色の可能性
TONEX ONEは、プリセットされた様々なエフェクトだけでなく、ユーザー自身がキャプチャーしオリジナルのトーンを作り出せるのが最大の魅力です。
ネット上には世界中のミュージシャンがキャプチャーしたアンプ、歪系エフェクターのデータがあるので、ダウンロードして使用可能です。
様々なデータを使うことによって音作りの可能性は無限に広がります。プロやアマチュアを問わず、似たような機材でケンパー等ありますがTONEX ONEは安価でミュージシャンにとって夢のようなツールと言えるでしょう。
インターフェイス機能と付属ソフトウェアの活用
本体をオーディオインターフェイスとしての利用も可能になっています。
キャプチャーするためのソフトウェア、パラメーターを調整するためのソフトウェアは無料で付いてきます。
TONEXとTONEX ONEの比較
主な機能と性能の違い
公式発表では音色はTONEXとTONEX ONEは同じとなっています。
現在判明している2機種の違いをまとめておきます。
共通点:
- 音色: TONEXとTONEX ONEは同じ。
- EQ: 同じ
- リバーブ: 同じ
- コンプレッサー: 同じ
- フットスイッチ長押し: チューナー機能がある
- グローバルバイパス: キャビネットのグローバルバイパスがある
- IR読み込み: 自身のIRデータを使用可能
- インプットの感度を設定することができる
違い:
TONEX | TONEX ONE | |
---|---|---|
プリセットの数 | 150個 | 20個 |
エクスプレッションペダル | 使用可 | 使用不可 |
詳細な編集 | 本体で可能 | PC接続 |
MIDI接続 | 使用可 | 使用不可 |
フットスイッチの数 | 3個 | 1個 |
- デュアルモード: TONEX ONEは2つの歪みを行き来できる
- スタンプモード: TONEX ONEは通常のエフェクターのようにオン・オフが可能
利便性
ペダルボードへの統合性
TONEX ONEの一番の特徴は、小型で軽量なボディです。ギタリストのペダルボードに場所を取らずに組み込むことができます。本体のサイズは以下の通りです。
寸法 | 48 mm × 94 mm × 53 mm |
---|---|
重量 | 160g |
さらに、9V DCによる給電に対応しているため、他のエフェクターと同様にペダルボードのパワーサプライに接続可能です。
ライブ、セッション、録音での使用
ライブの時はペダルボードに組み込んで使用できます。主に歪み系としての使用がおすすめです。
セッションでは単体で持って行き歪系、空間系を手軽に使用できます。
録音での使用ではアンプシミュレーターとして使用できます。
発売日と価格
発売日
2023年5月下旬
価格
33,000円
かなり低価格なイメージです。この価格なら相当売れるのではないでしょうか。
公式プロモーション動画
TONEX ONEと競合他製品との比較
特徴と価格の比較
TONEX ONEは、多機能でありながら手頃な価格が魅力です。主要な競合製品と比較しても、その機能の幅広さと性能は群を抜いています。
製品名 | 価格 | 主な特徴 |
---|---|---|
TONEX ONE | 33,000円 | 超小型、シンプルでわかりやすい |
Kemper Stage | 120,000円 | コンパクト3台くらいの大きさ、歴史のあるケンパーなので、rigも充実 |
Quad Cortex | 250,000円 | マルチエフェクターの中でもサウンドも最高峰、多機能でなんでもできる |
上記の表からわかるように、TONEX ONEは競合製品と比べて価格がダントツで手頃な上、コンパクト、最低限の機能のみに絞っています。
独自性とインパクトの評価
なんといってもこのサイズと価格です。この点においては圧倒的だと感じます。
しかしこれ一台で完結するとゆうよりも通常の歪みエフェクターと同様に考えた方がいいです。
エフェクトの具体的な内容
なんといっても目玉はアンプのサウンドを真似る機能ですがそれ以外の所も見ていきましょう。
歪系エフェクター
これは無限にあります。好きなエフェクターのデータを探すか、自分でキャプチャしましょう。キャプチャが優秀なら録音した音ではほぼ聞き分けできないレベルです。
内臓エフェクト(歪以外)
- コンプレッサー
- リバーブ
- ノイズゲート
- EQ
これらのエフェクトは何かをモデリングした物ではなくオリジナルの物みたいです。
TONEXの方で確認したところまあ普通に使えるけど基本余裕があれば外部の気に入った物を使うかなといった印象です。
おまけ程度に考えてていいと思います。
ユーザーによる新たなトーンの作成方法
専用のソフトウェアで実機をキャプチャーします。
またインターネット上には海外を含めたくさんの方がキャプチャーしたデータがあります。それを利用するのもいいと思います。
まとめとTONEX ONEへの展望
製品の将来性とアップデート
この手の商品はアップデートが頻繁に行われその度に追加エフェクトやエクオリティがアップしていくので今後に期待します。
現状PC が必須と考えますが今後スマホ用の設定アプリが出ることを期待しています
業界への影響と市場での位置づけ
このコンパクトさと価格クオリティを実現できたことにより他の競合メーカーも機能制限版のコンパクトなものの開発を期待します
主なターゲット層としては他にエフェクターを持っていて良い歪みエフェクターを探しているギタリスト。初心者からプロまで幅広く設定されていると思います。